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この度は「太田エロティック・マンガ賞」にご応募いただきありがとうございました。今回より応募方法が変更となり、より多数のご応募をいただき嬉しく思います。受賞タイトルと山本直樹さんの講評を、ここに公開いたします。

【2019年上半期】太田エロティック・マンガ賞
審査員:山本直樹、太田出版編集部、pixiv編集員
応募部門:フリー部門、U-22部門(※22歳以下)
賞金:エロティクス賞 10 万円(両部門から1名)、山本直樹賞 10 万円(両部門から1名)U-22賞 10 万円(U-22部門から1名)、奨励賞 3 万円(両部門から若干名)
次回の募集については「太田エロティック・マンガ賞」募集ページでご案内します。

エロティクス賞(両部門合わせて1名)

賞品:pixivコミックに掲載、賞金賞金10万円

まちざわ
「A村とB田」
  • レビュアー
    山本直樹 講評

    今回はこれが飛び抜けてましたね。誤解してほしくないのは、極端なキャラクターだから、陰惨な話だから良いってわけじゃないっていうこと。いつも言ってることですけど、“平面の上に描かれただけの人物が、まるで生きてその場で絡み合ってるように感じられること”、それがこの作品にはありました。そのための法則というのはなくて、もちろんハッピーなお話でも可能なわけです。絵も自分の個性をちゃんと持ってて、白っぽい絵でも黒っぽい絵でもこれだけ読ませられるのは上手い。「いじめられっ子の話」っていうのは投稿作では多そうなパターンだけど、これは紋切型じゃないのが素晴しい。どんどんこれから描いてほしいです。

山本直樹賞(両部門合わせて1名)

賞品:pixivコミックに掲載、賞金10万円 - 該当者なし

U-22賞(U-22部門から1名)

賞品:pixivコミックに掲載、賞金10万円

Fuki
「【読み切り】この恋は届かなくてもいい」
  • レビュアー
    山本直樹 講評

    ストーリー自体はよくあるといえばある内容だけど、それをとてもしっかりと描けてます。主人公の心の動きも最初と最後でちゃんと少し変化してて、若いのに、こなれてるなあって(笑)。絵も魅力的だし、良い意味で漫画っぽい漫画。それでいて紋切型にも堕ちてない。すでに商業誌に載っててもおかしくなさそうだけど、個人的にはそこからさらに何か壊してくれるともっと嬉しいです。若いのにちゃんとしすぎて変に固まっちゃうと勿体ないので、これから読んだことのない方面の本を読んだり、いろんな表現方法に手を出したりしてほしいですね。

奨励賞(両部門から若干名)

賞品:pixivコミックに掲載、賞金3万円

イソタサワゴ/磯田さわ吾
「【DOG'S LIFE】Chapter 1 犬をかう【SF】」
  • レビュアー
    山本直樹 講評

    絵が魅力的。男の子も女の子もちゃんとエロいうえに、世界観もちゃんと描けている。ストーリーはまだ弱いですが、これだけの雰囲気を表現できるだけでもこれからが楽しみです。




「マコちゃんと海」
  • レビュアー
    山本直樹 講評

    女の子二人がいきいきとしてて、人と人が出会って仲良くなるっていうのをこの頁数でちゃんと読ませられている。読み終わった時、この二人がこの後も仲良くなって欲しいなって思えました。もっと長い作品を描いてみるのもいいのかもしれません。



さわとも
「不倫同盟」
  • レビュアー
    山本直樹 講評

    細かい描き込みとか写実性とかじゃない方向での絵の上手さがあります。オチも綺麗につけられてて、お話作りは手慣れてるのかな。ただそうなると僕は意地悪なので、この人の描く、破綻したようなものも見てみたくなるんです(笑)



つる太
「私達は仲の良い双子」
  • レビュアー
    山本直樹 講評

    絵がかわいくて、エロもちゃんと描けてます。描いてるほうの楽しさが伝わってきますね。黒の使い方も上手い。こういう、それほど大きな展開がなくてエロいだけ、みたいな漫画は大好きだし、僕も描こうとしてますから(笑)。



ろんど
「硝子瓶(ボトル)の中の天使たち」
  • レビュアー
    山本直樹 講評

    ストーリーはあまり無いけれど、気持ち良いような悪いような、いつの時代かわからないような不思議な絵の力で持って行かれました。このじめーっとした、何の救いもない世界は個人的にも好きなので、無視できませんでした。

1号
「【怪鼠一見帳・白昼夢】 全ページ公開」
  • レビュアー
    山本直樹 講評

    上手さとエロさと過剰さ、それだけでも十分凄い。すでにバリバリやってそうな人なので、特にアドバイスはないです笑。どんどん描いてください、という感じです。

いちまる@おたく姉妹漫画家
「あにいも①」
  • レビュアー
    山本直樹 講評

    こちらは逆に淡泊すぎる人。話は終わってないし、設定をいっぱい見せられても困るんですけど(笑)、ひたすらシンプルな絵のかわいさ、線のエロさで持って行かれるという。この賞ではスケッチぽいのは大体真っ先に候補から外れるんだけど、これは絵の魅力に抗えなかったです。1本ちゃんと描いてみてほしいですね。

総評

Webでの募集になったせいかはわからないですけど、絵のレベルはすごく上がりましたね。ただ、(奨励賞の人達が次の段階に進むには)やはり読んでいて「驚き」が欲しいです。変わった世界が描かれてても、それが「この世界です」で終わっちゃってるのは物足りない。お話を1本ちゃんと描こうとすると、プロでもアマでも関係なく、描いた人がそれまでに見たものや聞いたもの、思ったことや好きなこととかが絶対に作品に漏れ出てくるはずで、こちらはそれを見たいんです。その「漏れ」が出てくる前に終わっちゃってる作品というのが今回、山程ありました。ストーリーももちろん大事なんだけど、そのストーリーを突き破って出てくる何かが欲しいです。そういう「漏れ」は描いてるうちに出てくるものですから。