GONZOの創始者H・トンプソンの生涯が映画に

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ジャーナリスト・ハンター・S・トンプソンの生涯を追ったドキュメンタリー映画『GONZO-ならず者ジャーナリスト、ハンター・S・トンプソンのすべて-』が、2月19日(土)から公開される。

トンプソンは1937年、アメリカ生まれのジャーナリスト。60年代より活動を始めた彼は、ギャング集団「ヘルズ・エンジェルズ」から、ニクソン、カーターらの大統領選まで幅広い取材対象に密着し、アメリカ社会に大きな影響力を持った。映画の題名にある「GONZO(ゴンゾ)」とは、「風変わり、異常」を表すアメリカのスラング。トンプソンは、取材対象の中に徹底的に入り込み、客観性をあえて排除して本質をさらけ出すことを重視したジャーナリズムスタイル「GONZO」を確立した。

本作は、トンプソンの友人や家族の協力をもとに集められた写真、録音テープ、ホームビデオなどをもとに、08年に制作されたドキュメンタリー映画。未発表原稿のみならず、トンプソンの手紙や作品などが映画に引用され、彼が最も多くの作品を残した65年~75年にフォーカスをあてながら、05年2月20日に拳銃自殺するまでを追っている。映画の中で語られるすべての言葉は、トンプソン自身がタイプライターで紡いだものであり、トンプソンーのファンを公言するジョニー・デップがナレーションを務めている。

『GONZO-ならず者ジャーナリスト、ハンター・S・トンプソンのすべて-』は2月19日から、シアターN渋谷ほかで全国順次公開。トンプソンの命日となる2月20日には、シアターN渋谷にて、上杉隆(ジャーナリスト)、野中章弘(アジアプレス・インターナショナル代表、早稲田大学客員教授)の両氏によるトークイベントも開催される。

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映画『GONZO-ならず者ジャーナリスト、ハンター・S・トンプソンのすべて-』 公式サイト

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。