ルパン16年目のクリカン 収録前10日間はルパン漬け生活

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『ルパン三世』がアニメ化40周年を迎え、京都・東京では記念展も開催された。初代ルパンを担当していた故・山田康雄の後を継いだ栗田貫一によるいわゆる「クリカンルパン」もすでに16年。最近では「若い人のあいだでは『ルパンの人』ってことになってるんですよね」と語る栗田が、『クイック・ジャパン』vol.97でルパンについて語っている。

「私の中のルパン像というのは、やっぱり山田さんがベースになっているんですよ。もちろん、あの独特な声はルパンのイメージとしてインパクトはあると思うんですけど、ルパンのベースはそれだけではないんですよね。テンポ、お洒落さ、アドリブ、匂い・・・・・・結局、人間・山田康雄の魅力がルパンのベースになっているんだと思うんです」

モノマネ芸人として活躍する栗田は、「同じセリフをマネするだけだったら完全マスターする」と語るが、新作にはお手本がない。それゆえ、収録の際には相当ルパンに入れ込むようで・・・

「収録の10日ぐらい前から初期シリーズを見続けるんですよ。自然とルパンの匂いやテンポが出てくるようになるために。それだけではなくて、あのカッコイイ音楽も聴いて、とにかく身の周りをルパン一色にして体に染みこませるようにしています」

と、栗田。「16年も担当しているのに」と尋ねられると、「16年といっても、年に1回のスペシャルだけ。年に数日しかルパンとしてしゃべってないから、トータルしてもまだ半年ぐらいしかルパンになっていない(苦笑)」と答えている。

◆『クイック・ジャパン』vol.97(8月12日発売/太田出版)

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『クイック・ジャパン』vol.97

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。