いつまでもカドで消せる消しゴム その驚きの仕組みとは?

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10月15日発売の雑誌『ケトル』は、特集のテーマとして「文房具」をピックアップ。小島慶子、宮澤佐江(AKB48)、渡部建(アンジャッシュ)らが語る「私と文房具」や、「いまこそ、鉛筆のすごさを語ろう!!」「行くべき文房具店」「文房具好きが観るべき映画12本」など、文房具にまつわる色々な情報を取り上げている。

今回取り上げるのは、”カドで消す”ことに着目した消しゴム、その名も『カドケシ』。おろしたての消しゴムを使う時に誰もがうっとりするあの瞬間のユーザーの潜在意識に応えた『カドケシ』には、いったい”カド”がいくつあるのか?

答えは「28か所」。この『カドケシ』は、コクヨが2002年から開催している国際コンペティション「コクヨデザインアワード」の第1回受賞作品で、消しゴムの基本機能である”消字力”以外の「消しやすさ」という機能性に着目した新しさが評価され、翌年商品化された。その形状は、1センチ四方のキューブが10個、互い違いに並べられており、ひとつのカドがなくなってきた頃に、次のカドが現れるようになっている。

03年には「グッドデザイン賞」を受賞し、さらに「MoMAデザインコレクション」や「新日本様式」100選にも選定された『カドケシ』は、08年には累計1000万個を達成。このほか、コクヨデザインアワード受賞作品をもとに誕生したアイテムには、カブトムシの角のようなペン先ひとつで3種類の線が引ける蛍光マーカー『ビートルティップ』や、自由な大きさ・好きな形に切り取れる全面ミシン目入りメモ『チビット』などがある。

◆ケトル VOL.03(10月15日発売/太田出版)

【関連リンク】
ケトル VOL.03
カドケシ-コクヨS&T

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。