ハンガリーの鬼才・タル・ベーラ監督最後の作品『ニーチェの馬』2月公開

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第61回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(審査員グランプリ)を受けた『ニーチェの馬』が来年2月11日に公開される。

この作品は、”ハンガリーの鬼才”と呼ばれる映画監督・タル・ベーラの手によるもの。哲学者・ニーチェがトリノの広場で泣きながら馬の首をかき抱き、そのまま発狂したとされる逸話にインスパイアされたモノクロ・フィルムだ。

暴風が吹き荒れる6日間の物語で、弱りきった馬、片手が不自由な飼い主の男、そしてその娘がおもな登場人物。風の音と悲しげな旋律が作品全体を覆い、セリフは最小限にとどめられる。貧しさの中で生き、ゆっくり死へ向かっていく馬と父娘。見終わってから、何度も反芻してしまう映画だと感じる人が多いのではないだろうか。

ジム・ジャームシュ、ガス・ヴァン・サント、ブラッド・ピット、ティルダ・スウィントンなど、世界の映画人も熱く支持するタル・ベーラ作品。40年間にわたって映画を撮り続けた彼は、「これが最後の作品」と公言している。

映画『ニーチェの馬』は、2012年2月11日に渋谷のシアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショー。

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映画『ニーチェの馬』公式サイト

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。