みんなが毎日食べてる食パン ところで食パンの「食」ってなに?

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食パンを食べていて、ふと「食パンの”食”って何?」と思ったことはありませんか? 2月15日発売の雑誌『ケトル』は、特集のテーマとして「パン屋」をピックアップ。パンとパン屋にまつわるあらゆる情報を取り上げている『ケトル』が、食パンの謎に迫った。まずは食パンの歴史から。

食パンの原型は、上部がふっくらした山型のイギリスパン。コロンブスがアメリカ大陸にたどり着いた頃、開拓者のために作られたと言われている。配送手段や分配がまだまだ面倒な時代に、みんなが一度に食べられるようにと、効率性を考えて生まれた形だったとか。

日本にイギリスパンが伝来したのは文明開化の頃。文久2年、イギリス人のロバート・クラーク氏が、海軍の衛兵や居留地外国人向けにパンを作り出したのが始まりとなる。当時の店名は「ヨコハマベーカリー」。同店は現在も「ウチキパン」として横浜・元町で営業を続けている。

そして戦後、学校給食をきっかけに、一挙に全国的に広がったパン食。いわゆる「角食」と呼ばれる四角いパンができたのもこの頃で、焼き窯にフタをすることにより低い熱量でも焼ける角食は、大量生産に適していた。

肝心の”食”パンの由来は、「主食用のパン」を略した造語で、日本人が名付けたもの。外国語には「食パン」を意味する言葉はないので、海外に出かけた際には注意が必要だ。

◆ケトル VOL.05(2月15日発売/太田出版)

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。

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