【中央線の謎】東海道新幹線ひかり 開発されたのは中央線の国立だった

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4月14日発売の雑誌『ケトル』は、特集のテーマとして中央線をピックアップ。「中央線が大好き!」と題し、中央線沿線のグルメ、カルチャー、気になるスポットや、中央線沿いに住む満島ひかり、森本レオ、林家たい平らのインタビューなどを掲載している。今回取り上げる中央線の駅は国立。山口百恵さんが住むことでも有名なこの街は、知る人ぞ知る鉄道の街なのだ。

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国立といえば、付近に一橋大学や桐朋中学・高校などの文教施設が立ち並ぶ、落ち着いた雰囲気の学園都市。旧木造駅舎の三角屋根は、南口からまっすぐにのびる並木道とともに国立の名物だったが、2006年に撤去され、いまは市が保存していて非公開となっている。

国立にゆかりのある”鉄道モノ”といえば、何といっても新幹線「ひかり」号。東海道新幹線の車両として1964年の運行開始以来、輝く白の車体に青のストライプで、全国の鉄道少年の心をわしづかみにしてきたあの「ひかり」は、この国立駅周辺で開発された。

ひかりを開発したのは鉄道技術研究所(現・鉄道総合技術研究所)。超電導リニアの開発をはじめ、鉄道技術に関するあらゆる研究を行うこちらの施設は、ひかり開発を機に研究所周辺が「光町」と名付けられた(前の地名は「大字平兵衛新田」)。

この光町にある国分寺市の公民館「ひかりプラザ」には、壁の脇にさりげなく新幹線が置かれている。これは、昭和47年に時速286kmのスピード記録を出した新幹線試験電車951-1形で、運転台も自由に出入りが可能。ちなみに、ひかりプラザ内にある喫茶店の店名は「こだま」だ。

◆ケトル VOL.06(2012年4月14日発売/太田出版)

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ケトル VOL.06

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。