葦手絵、牙彫、鱗門・・・古美術用語を実際の美術品で学ぶ展覧会

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6月30日(土)より、東京・日本橋の「三井記念美術館」にて、古美術の専門用語を実際の美術品で説明する展覧会『美術の遊びとこころV 三井版 日本美術デザイン大辞展』が開催されている。

この展覧会は、同美術館が古美術入門編として定期的に開催している企画展。「葦手絵(あしでえ)」「色絵(いろえ)」「鱗門(うろこもん)」「大津絵(おおつえ)」など、古美術には様々な専門用語が存在するが、これらの実際の作品を会場に展示。古美術の技法や材料、文様、画題などの専門用語を、実際の美術品で学んでしまおうという贅沢な試みになっている。

会場には、狩野探幽が雲の中に龍を描いた『雲龍図』をはじめ(「雲龍」の解説。以下同)、葛飾北斎の『北斎漫画』(「絵手本」 えてほん)、円山応挙の『郭子儀祝賀図』(「郭子儀」 かくしぎ)、安藤緑山の『染象牙果菜置物』(「牙彫」 げちょう」)、永楽和全の『布目色絵団扇形食籠』(「七宝文」 しっぽうもん)」などが登場。優れた美術品を楽しみながら、古美術用語の意味を学ぶことができる。

『美術の遊びとこころV 三井版 日本美術デザイン大辞展』は、三井記念美術館(中央区日本橋室町2-1-1 三井本館7階 東京メトロ・三越前駅徒歩1分)にて、2012年6月30日(土)~8月26日(日)まで開催。開場時間は10:00~17:00、休館日は月曜(7月16日、8月13日は開館)、7月17日。

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三井記念美術館

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。