モーニング娘・鞘師里保・工藤遥 伝統への誇りと現状への危機感を語る

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結成から15年が経過したモーニング娘。は、昨今では“老舗”と形容されることも多くなった。現在は、アイドルグループが数多く存在し、目立ったことが必要とされる時代。今のアイドル界における立ち位置について、モーニング娘。のメンバーたちはどのように考えているのだろう? 2月12日発売の『クイック・ジャパン』vol.106で、鞘師里保(9期・14才)と工藤遥(10期・13才)は、こう語っている。

工藤 「正直、AKBさんとかももクロさんにあって私たちにないものはなんだろう?って考え込むことは、よくあるんです。でも、私は15年の歴史があるグループにいられることに誇りを持っているし、負けたくない。昔みたいにいっぱいCDが売れていた時代をもう一度取り戻したいんです」
鞘師 「最近活躍しているアイドルさんの中にも、元々はハロー!プロジェクトとかモーニング娘。が好きで今の道に進んだっていう人が多い気がするんです。そう考えると、最初にモーニング娘。がいたからこそ今の状況があるんじゃないかなって思う」

ただしそうは言いつつも、「先輩たちが築いてきたモーニング娘。と、今私たちがいるモーニング娘。は違うもの」と述べる鞘師。伝統への誇りと、現状への危機感を発言に滲ませる10代前半の彼女たちには、モーニング娘が特殊なグループであるという認識もあるようだ。

鞘師 「最近のアイドルの方って、割と同年代の人たちが集まっていると思うんですけど、今、モーニング娘。はいちばん年上といちばん年下で年齢が10個違うんです。そんな年齢差のあるメンバーがひとつに結束して、11人で1つのステージを一緒に作り上げている。これは他のグループにはあまりないことだと思うんです」
工藤 「それに、モーニング娘。は卒業したメンバーと新しく入ってくるメンバーの年齢差がすごく大きいんですよ。10年くらいキャリアのある20歳過ぎの先輩が卒業して、右も左も分からない中学生が入ってきたりする」

そして春には田中れいなが卒業し、また世代交代は進む。過去のメンバーと比べられることについて、鞘師は「昔の方がよかった、っていう人はいるかもしれないですよね」と断った上で、「確かに守らなきゃいけない伝統はあるけれど、モーニング娘。って変化していくところが面白いグループだと思う」と発言。工藤も、「先輩たちの築いた伝統を守りつつも、常に変わっていくモーニング娘。を皆さんに見てもらいたいです」と述べている。

◆『クイック・ジャパン』vol.106(2013年2月12日発売/太田出版)

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『クイック・ジャパン』vol.106

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。

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