くも膜下出血から復帰の星野源「やっぱりもうちょい働きたい」

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昨年12月にくも膜下出血で緊急入院し、手術を受けた星野源が、3月4日に自身のラジオ番組で復帰した。番組では、救急車でのドタバタや尿道カテーテルの様子、「(手術によって)僕の頭の中には、プラチナのコイルが入っております」など、病気についてリアリティたっぷりに語った彼だが、休養を経て、どのような変化があったのだろう? 4月12日発売の『クイック・ジャパン』vol.107で、星野はこう語っている。

「たくさん仕事したいとか、忙しくありたい、もっと他にもこういうことしたいって気持ちが、倒れた時に1回全部無くなったんですよ。頭も痛いわ体は動かせないわ、でも意識ははっきりしてて、痛みも痒さも全部の感覚が容赦なく迫ってくる。で、眠れない。そんな中で1回全部無くなったんです。けど、しばらくしてから自然と歌詞が出てきたりとか、音楽のアイデアが浮かんだりだとか。表現する人として、とてもピュアなものが蘇ってきて。やっぱり、もうちょい働きたいんです(笑)」

集中治療室から個室に移って3日目で、詞が浮かんだという星野。その時の歌詞は、「非常に素直な詞」で、「今見るとぜんぜん面白くない(笑)」ものだそうだが、倒れる前と後では、音楽の聴こえ方が変わったそうだ。

「音楽自体が新鮮に聴こえてきましたね。入院して、音楽も何も聴かない時間が長かったから、久しぶりに聴くと音楽って超楽しいんだな!って。(中略)休養中は時間がたくさんあったので、アウトプットを気にせず音楽もいろいろ聴いて、スポンジみたいに吸収して。インプットすると、やっぱりアウトプットしたくなっちゃうんですけど(笑)」

入院中には、自分の曲『フィルム』がテレビから流れる場面に遭遇し、「頑張んなきゃ」と思ったという星野。大変な経験をした彼だが、その瞬間について「歌に支えられたっていうより、歌に尻を叩かれてる感じがしました」と振り返っている。

◆『クイック・ジャパン』vol.107(2013年4月12日発売/太田出版)

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『クイック・ジャパン』vol.107

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。

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