ももクロ百田夏菜子 全編マスク着用の「五次元ツアー」を振り返る

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今年4月に発売された、ももいろクローバーZの現時点での最新アルバム『5TH DIMENSION』は、“5次元”がテーマのコンセプチュアルな作品。アルバム発売後に行われた「五次元ツアー」は、「マスクで顔が見えない」「衣装に色がない」など、斬新な演出が話題を集めたが、そうした演出をメンバーはどう思っていたのだろう? 現在発売中の『クイック・ジャパン』vol.109で、百田夏菜子はこのように語っている。

「全然やったことないことをやった。今までのももクロとは違って、本当に世界観がしっかり出来てて。照明さんとか美術さんとか、スタッフさんたちが世界観を作り上げて、その世界の中に私たちが入る、みたいな感じでした。でも、マスクで顔は見えないし、衣装に色がないし、最初は『いやいやいや、ちょっと待ってよ』みたいな感じだったんですよ、本当に」

全編にわたってマスクを着けることを告げられた時は、「さすがに無理なんじゃないかな」と思ったという百田。しかし、仮面で顔を隠すことで、逆に個性を出さざるを得ない状況に追い込まれたことにより、新しい発見があったそうだ。

「仮面を着けてどうやって表現したらいいのかな? とか、毎回いろいろ新しいことをやってみるのがすごい楽しかったんです。楽しくて、どんどんそれでみんなで……私たちだけじゃなくて、照明さんとかも毎回『今日以上のものを次の公演で』って、どんどんステージが進化していって、最終的にはすごい世界観ができた」

「すごい思い出に残るツアーになった」と五次元ツアーを振り返る百田。ただし、ステージで装着したマスクは、本番で初めて着けたそうで、彼女はその時の感想を、「『うわぁ、邪魔だな』と思って(苦笑)。ゲネで着けなかったっていうのはちょっと失敗したかな」と語っている。

◆『クイック・ジャパン』vol.109(2013年8月12日発売/太田出版)

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。