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「卵」と「玉子」 日本語にはなぜ2種類の「たまご」が存在?

10月15日発売の雑誌『ケトル』は、特集のテーマとして“たまご”をピックアップ。「たまごが大好き!」と題し、「たまごかけごはんの名店」「板東英二が好きなたまご料理」「電子レンジで作れるたまご料理」など、たまごにまつわるありとあらゆる情報を紹介している。今回取り上げるのは、“玉子と卵の違い”について。知っているようで知らない両者の差は?

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たまご好きには常識かもしれませんが、あえて質問。たまごを表す漢字には「卵」と「玉子」がありますが、この違いをご存知ですか? 一般的に「卵=生のたまご(たまごかけごはんなど)」で、「玉子=調理したたまご(玉子焼きなど)」というイメージが定着していますが、本当はどうなのでしょうか。日本語の神様・金田一秀穂先生に聞いてみました。

「漢字の発祥地・中国では、鳥のたまごを表すとき『蛋』が使われています。そして、日本でよく使われている『卵』ですが、実はこれは、虫や魚などのたまごに使われる漢字なんです」

なぜ日本で「蛋」を使わなかったのかは残念ながら不明ですが、とりあえず「玉子」に関しては、日本のオリジナル。でも、なぜわざわざ2種類の漢字を書き分けたのでしょう?

「日本を含め世界的に、生き物をそのまま食べ物として扱うのはタブー視する。英語で牛はcowだけど、食べ物だとbeefでしょう? 日本語では牛はウシだけど、食べ物になるとギュウと呼ぶ。だから、たまごも漢字を変えることで、対象が食べ物なのかを使い分けているのでは」

なるほど! さすが日本語の神様!! しかし、そんな金田一先生にも、たまごについて長年の謎があるそうで…?

「僕はね、『たまご焼き』という単語が不思議でならないんです。普通、食べ物を焼いた場合『焼き芋』『焼き魚』など『焼き』が単語の前にくる。そして単語の後に『焼き』がくる場合、『魚焼き器』『串焼き』など調理器具や調理方法を指すんですよ。なぜたまご焼きだけは『焼き』が後なのか…」

一番好きなたまご料理は「すき焼きにつける生たまご」という金田一先生ですが、「たまご焼き」に関する謎は、いまだ謎のままのようです。

◆ケトル VOL.15(2013年10月15日発売)

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