エレクトロポップユニット「ふぇのたす」 本屋『B&B』イベントリポート

カルチャー
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1月30日(金)、下北沢のB&Bにて「読書のふゆ、2015ふぇのたす トーク&ミニライブ」が、開催された。

ふぇのたすは、みこ(Vo)、ヤマモトショウ(Gt,Shy)、澤“sweets”ミキヒコ(Digital Per)の三人で2012年に結成されたエレクトロ・ポップユニット。

吉田豪氏も絶賛し、瞬く間に知名度がアップ。2月公開の映画『おんなのこきらい』では音楽を担当するとともに出演も果たし、3月にはミニアルバム『PS2015』で待望のメジャーデビューと、いま最も注目されるグループだ。
 
今回は本屋でもある『B&B』でのイベントということもあり、みこは読書家のイメージでメガネを着用して登場。彼女の2015年の目標が「小説をたくさん読む」ということから、トークのメインは中学時代から本を読み漁っているという東京大学文学部哲学科出身、ヤマモトショウによる、メンバーへの読書案内へ。

以前は、はっきりしたオチのあるミステリーを中心に読んできたが、最近は「物語性よりも読み手の見ている景色ががらっと変わるような作品に惹かれるようになっている」というみこがオススメしたのは、ゲーテの『若きウェルテルの悩み』。

澤“sweets”ミキヒコは、西尾維新にはまっており、以来ライトノベル、キャラ萌え小説を読んできたので、それとは異なる、いっそ人すら出てこないような作品を読んでみたいとのこと。これに対して、ヤマモトショウは、大半の小説はキャラ萌えじゃないんだよ、と一刀両断。結果、なぜかみこが現在読んでいるパール・バック『かもめのジョナサン』をオススメ本に決定。以降、ふぇのたすファンから、メンバーへのオススメ本、悩めるファンへのオススメ本の話題も交え、後半はレアなアコースティックヴァージョンで五曲を演奏。大いに盛り上がった。

座りながら、そして本屋だけにやや遠慮しつつも盛り上がりを見せ、休憩時間にも、ファンとオススメ本について熱く語っていたふぇのたすの面々。ファンにとっても、メンバーにとっても、単なるファン交流に留まらない、新たな読書への扉を開いた貴重なイベントだったと言えよう。リクエスト次第では第二回、第三回もあるかも?

Photos by Izumi Saito

ふぇのたす メジャーデビューミニアルバム
「PS2015」
2015.3.11(水)リリース
http://www.universal-music.co.jp/phenotas/products/umck-1507/
UMCK-1507 2000円(税抜)

【関連リンク】
ふぇのたす公式ホームページ

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。