アレとアレが1つの丼に 混乱必至の「高岡ちゃんぽん」の中身

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色々なお酒をごちゃ混ぜに飲むことを、俗に「ちゃんぽん(する)」といいますが、麺料理の「ちゃんぽん」といえば、何と言っても長崎の名物。ところが富山県高岡市には、ちょっと言葉を失いそうな名物ちゃんぽんが存在します。

その一杯は、今年で創業100年を迎える立ち食いうどん・そば屋「今庄」が提供しているちゃんぽん。決して長崎名物のアレではなく、なんとうどんとそばを一緒に丼に入れて“ちゃんぽん”した、唯一無二の一品なのです。

こちらのちゃんぽんは今から60年ほど前、肉体労働に励む常連の要望で裏メニューとして誕生。口コミが広まり、20年前から本メニューへと昇格したそうです。当初は各1玉ずつ計2玉が入った大盛りのみでしたが、現在では半玉ずつ入れた1杯(280円)もあるそうです。

富山といえば、そもそも関東のそば文化と関西のうどん文化がぶつかり合う地域。しかし、そば粉と小麦粉、濃い口と薄口が仲良く1つの丼に入ってしまうとは……。ちなみにお客さんの中には、長崎名物のちゃんぽんと差別化するために、「高岡ちゃんぽん」と呼ぶ人もいるそうです。

◆ケトル VOL.26(2015年8月11日発売)

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。