2ndアルバム発表のTeddyLoidがジャンルにこだわらない理由は?

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これまで多くのアーティストに楽曲を提供してきたTeddyLoidの2ndアルバム『SILENT PLANET』が、昨年12月に発売された。今作には中田ヤスタカ、小室哲哉、近田春夫、ももいろクローバーZの佐々木彩夏まで、実に多彩な顔ぶれが参加しているが、なぜ前作とは全く違う華やかな内容となったのか? 現在発売中の『クイック・ジャパン』vol.123で、TeddyLoidはこう説明している。

「今までサウンドプロデュースやコラボレーションでお世話になった人、あとは憧れだった人とか、新しく自分の興味のあるアーティストとコラボレーションしたいという気持ちが強くあって。僕が影響を受けたフレンチエレクトロというジャンル自体、ロックとヒップホップが前提にあるサンプリングミュージックなんです。だからラッパーやレゲエのシンガーともやってみたいと思った」

色々なアーティストとコラボレーションしながら、ジャンルを繋ぐ存在になろうとしているTeddyLoid。新作の楽曲はどのように作られたのか?

「ももいろクローバーZのあーりんさん(佐々木彩夏)の曲は、新しいことをやるなら、今までやってなかったバラードのサウンドと、ちょっとトラップを合わせたような曲ならどうかな思いました。KOHHさんの曲も、アトランタトラップとメタルのデスコアが今の彼のモードだと教えてもらったんです。それって全く違ったジャンルなんですよね。だけどそれらをひとつにしてラップを乗っけてみたいって言われて、すぐに曲を作りました。すごく刺激的でしたね」

そのようにしてジャンルを越え、さらなる高みを目指すTeddyLoid。彼のストーリーが目指す“解放”とは?

「僕自身ジャンルにこだわりがないのは明確な理由があって、インターネットを昔からやってて、すべてのジャンルがすぐ手の届く位置にあるんですよ。検索したら聴けちゃうし。作り手もリスナーも、そういう世代がどんどん増えていく。そういうことが、もっと起きればいいなと思うんです。音楽を聴く人、全員に聞いて欲しいですね」

新作には彩り鮮やかなアーティストが参加したが、彼が目指すジャンルの融合のゴールは、まだまだずっと先にあるようだ。

◆『クイック・ジャパン』vol.123(2015年12月10日発売/太田出版)

【関連リンク】
『クイック・ジャパン』vol.122

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。