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回転寿司を生み出した2つの「サラリーマンの必需品」とは

近年、激しい店舗展開競争が行われているのが回転寿司業界。かつては高嶺の花であった寿司を、安く・美味しく・気軽に楽しめる回転寿司は、子どもにも大人にも大人気ですが、今でこそ当たり前となった「お寿司がクルクル回るシステム」を確立するまでには、大変な苦労がありました。

回転寿司を発明したのは、「元禄寿司」の創始者の白石義明氏。戦後、大阪に立食い寿司屋を開いたものの、職人の確保が難しく、省力化が目下の課題でした。

ある日、飲食店組合の行事でビール工場を訪れた白石さんは、ビール瓶を載せて工場内を走るベルトコンベアーを発見。そこで彼はひらめきます。「寿司を回転させたらええやん!」。すぐに「旋回式食事台」を開発。これで一件落着かと思われましたが、今度はレーンのカーブ部分でお寿司が止まってしまうというさらなる問題が勃発します。

試行錯誤を続けていた再びのある日、彼は何気なく丸く広げた名刺を見つめ、またまたひらめきます。「コーナーを扇型にしたらええやん!」。すぐに「三日月形鉄板」の開発に着手し、結果は大成功。人手不足でまわらなかった寿司屋は文字通り回り始め……。こうして一人の発明家は、「ビール」「名刺」というサラリーマンの2大コミュニケーションツールで、飲食業界に革命を起こしたのでした。

◆ケトル VOL.29(2016年2月12日発売)

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