スティーブ・ジョブズが「国宝」と呼び最も憧れた人物とは

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2011年に亡くなったAppleの創業者・スティーブ・ジョブズを描いた映画『スティーブ・ジョブズ』の公開が日本でも始まり、改めて彼の天才ぶりに注目が集まっています。ジョブズといえば、Mac、iPhone、iPad、iPodといった革新的な機器を次々と世に送り出し、世界を変えた人物ですが、彼をして「国宝」と言わしめた人物がいるのをご存じでしょうか?

その人物は、ポラロイド社創業者のエドウィン・ランド。生涯で500以上の特許取得というエピソードからも、ただならぬ才能を感じずにいられない彼は、ジョブズが「国宝」と呼び、もっとも憧れたヒーローでした。

彼が開発した合成偏光子は、サングラスや車のヘッドライトに活用され、3D映像の誕生の一助にも。のちに愛娘の一言がきっかけでインスタントカメラの開発を初め、1948年にポラロイドカメラの発表で大成功を収めます。

ランドはとにかく研究命。「目や脳による色の認識方法を調べる研究所がほしい」と思えば実際に作ってしまったり、研究員に「インスタントカラー写真の作り方」を考えるように命じ、2年もの“考えるだけ”の時間を与えたり、しまいには「雑多研究部門」なるものまで設けてしまいます。それも決しておまけ部署とは呼べない潤沢な予算を用意。成功の秘訣は、“ムダな研究”に価値を見出すことにあったようです。

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。