黒柳徹子 『徹子の部屋』のゲストがどんなに若手でも敬語を使う理由

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1976年に番組がスタートした『徹子の部屋』は今年40周年。同番組で司会を務める黒柳徹子さんといえば、たまねぎヘアーがまっさきに頭に思い浮かびますが、実は放送回数が1万回を超える同番組において、黒柳徹子さんが同じ服を着たことは一度としてないのだそうです。

そのことについて、「相手に合わせて服を選ぶようにしています」と語る黒柳さん。例えば男性のゲストで派手な格好は好みでない方の時には、その奥様がお召しになりそうなものを。反対にうんと派手でも面白がる津川雅彦さんのような方がゲストの際には、派手なものを着るようにしているそうです。

そして相手が若手タレントであっても、司会者として引き立て役に徹するのが『徹子の部屋』のスタイル。そのことを意識したのは、往年の名番組『ザ・ベストテン』からだといいます。黒柳さんはこのように語っています。

「『ザ・ベストテン』が始まる時に、久米(宏)さんとひとつだけ決めたことがあるんです。それはゲストがどんなに若い歌手でも敬語を使うということです。『ザ・ベストテン』に出演する方は何十万人に1人という割合ですから、たとえ若いアイドルでも、そんな方に向かって『よく来たな』なんてやっぱりね。

若い人が観ている番組でしたし、ゲストを迎えるときは、きちんと尊敬した態度でもてなすようにしようと。それを久米さんと決めて、最後までその通りにやりました。それは今も変わりません」

そんな黒柳さんの心配りは髪型にも及んでおり、『徹子の部屋』に出演する時は髪型を変えないのだそう。理由は、視聴者がゲストの話より自分の髪型に注目してしまうのを避けるためだそうです。

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。