新作発売のMIYAVI ビジュアル系バンドを離れ世界を目指した理由

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“サムライ・ギタリスト”として注目を集めるMIYAVIが8月31日に新作『Fire Bird』をリリースした。彼がかつてビジュアル系ロック・バンド「デュール・クォーツ」に所属していたことは、知る人ぞ知る事実だが、なぜ彼は今の音楽スタイルとはかけ離れたビジュアル系バンドに入り、そしてバンドを離れて海外に向かったのか? 現在発売中の『クイック・ジャパン』vol.127で、MIYAVIはこのように語っている。

「これは今だから言えるんだけど、ぶっちゃけ音楽的には全然だったんですよ。でも、みんなすげえいいやつらだった。本当に温かった。(中略)でも、『どうせやるなら世界で勝負したい』っていう気持ちが俺にはあったから、そこで少しずつみんなと意識のズレが出てきて。結局それでバンドを辞めて、ソロになったんです」

デュール・クォーツはメジャーデビューを果たし、テレビの音楽番組などにも出たものの、そこで窮屈さを感じたというMIYAVI。そこまで海外にこだわった理由は何だったのか?

「簡単に言うと、数字ですね。『オリコンで1位を獲るぞー!』と。それこそ、あからさまに今そうなってますけど、インターネットがどんどん普及していく中で、いつか絶対にこの状況は崩れるだろうなと。それに、こういう勘定をベースとして作品をつくっていたら、たぶん俺の中で大事な部分が腐ってしまうなと思って。それでレコード会社に無理をいって、ロサンゼルスに行ったんです」

そして英語を学び、ロサンゼルスに拠点を移してから2年が経って、「ようやくあっちでのコミュニティが築けてきたところです」というMIYAVI。新作『Fire Bird』のテーマは「心さえ折れなければ、また飛べる」だそうで、彼が“火の鳥”となって世界を席巻する日は決して遠くなさそうだ。

◆『クイック・ジャパン』vol.127(2016年9月1日発売/太田出版)

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『クイック・ジャパン』vol.127

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。