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大人になった今ならわかる “魔法少女”をアカデミックに考える5冊


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放課後の教科書として私たちを導いてくれた魔法少女アニメたち。友情、恋、夢と希望など、あの魔法に込められたいろいろな意味をちょっとアカデミックに考えてみる本を5冊集めてみました。

【1】『少女と魔法 ガールヒーローはいかに受容されたのか』須川亜紀子著/NTT出版

「魔法少女」という日本特有の存在が、少女たちのアイデンティティ形成やジェンダー感覚に与えた影響を、女性視聴者への取材も交えて徹底的に分析した究極の魔法少女学術書。「魔法使いサリー」の誕生から、友情・努力・勝利という「週刊少年ジャンプ」さながらの男性的要素を持つ「スマイルプリキュア!」が受け入れられるまでの過程を、作品それぞれで描かれる女性らしさ、変身スタイルと自己肯定感などを丁寧に論じながら追っています。

【2】『女は変身する』一柳廣孝・吉田司雄著/青弓社

魔法少女に“変身”は欠かせませんが、そもそも彼女たちはなぜ変身するのか? 同書は変身の社会的な意味や表現上の効果について、出雲阿国から江戸時代の歌舞伎、宝塚歌劇団まであらゆる変身の例を考察。その中で村瀬ひろみ氏は、男装から始まった漫画・アニメの変身美少女たちの変身スタイルの変遷を、女性の社会的立ち位置と結びつけながら、「『変身』はいつか解ける。大切なのは、『変身』を通して『成長』することではないか」とズバリ指摘しています。

【3】『クリィミーマミはなぜステッキで変身するのか? 愛されるコンテンツを生むスタジオの秘密』布川郁司著/日経BP社

80年代を代表する魔法少女「魔法の天使 クリィミーマミ」を生んだスタジオぴえろの創設者・布川郁司氏が、創業秘話やアニメの製作エピソードを語った1冊。『マミ』は「ごく普通の女の子が魔法の力を持つ」というコンセプトが新しく、主人公の1年にわたる葛藤と成長のドラマ性が大ヒットの要因になったと布川氏。それまで事件の解決や人助けのために使うべきだった魔法が、精神的に大人になるための通過点のように描かれたことも衝撃的だったでしょう。

【4】『プリキュアシンドローム! 〈プリキュア5〉の魂を生んだ25人』加藤レイズナ著/幻冬舎

「プリキュア5」を生み出した25人へのインタビュー集。性差にとらわれず自立した女の子を描こうとする思いが伝わってきます。魔法少女アニメ最大の見所である“変身”は、可愛い衣装を着るためでなく、戦うためにするものという位置づけに。また、スパッツを履かせることででセクシャルな要素を排除したそう。「プリキュア5」はスーパー戦隊モノのようなチーム戦が特徴ですが、そのベースになったのはなんと「湘南爆走族」だったという驚きのエピソードも。

【5】『戦闘美少女の精神分析』斎藤環/筑摩書房

大人になった今なら、魔法少女にハマる大きい男性のお友達がいることは知っているはず。同書は、日本の漫画・アニメで幾度となく描かれてきた、ナウシカや綾波レイといった“戦う美少女”(魔法少女を含む)たちが、なぜ“おたく”と呼ばれる人々にウケるのかを精神分析の視点から考察しています。どうやらおたくの男性は、虚構の世界で戦ってくれる美少女たちに自分の男性性を投影しているようで……。女の子の視点とは全く違う男性の心理を覗いてみては?

◆ケトル VOL.32(2016年8月12日発売)

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