超美形集団「夢みるアドレセンス」はアイドルブームを終わらせる?

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親しみやすいアイドルが人気を集めるなか、「カワイイだけじゃダメなんですか!?」という挑発的なキャッチコピーを掲げるアイドルグループが「夢みるアドレセンス」だ。文句のつけようのないヴィジュアルで人気急上昇中の「夢アド」だが、なぜこのようなグループが誕生したのか? 現在発売中の『クイック・ジャパン』vol.127で、プロデューサーの伊藤氏はこう語っている。

「長澤まさみさんとか宮崎あおいさんとか、今となっては名だたる女性タレントの方々が雑誌『ピチレモン』から巣立っていたのを見ていて、そこからアイドルグループを作れないかなと思ってたんです。それで、今のアイドルのいわゆる『等身大の女の子がシンデレラに成り上がっていくストーリー』というよりは、『学校中の憧れ』をプロデュースしたい、という逆張りの意識は当初からありました」

夢アドが誕生した2012年は、あまちゃんブームも手伝い、全国にアイドルが乱立した時期。ある意味、時代とは逆行した形で誕生した夢アドだが、伊藤Pは、時代の変化は確実に夢アドに味方すると考えているようだ。

「リーマン・ショック後の不況でどれだけ働いても昇進していかないサラリーマン頭打ちの状況が、せめてアイドルには自分の代わりに昇進してほしいと思わせていた。それがカタルシスに繋がっていた時代だと思うんです、ちょっと前までは。

でも時代は変わって、正直、今って景気良いじゃないですか。そうなると他人の応援してる場合じゃない。自分自身の人生を楽しむために月金で働いて、そのぶん金曜の夜にリア充満喫したい。そういう人が増えてるんじゃないかと思うんです」

伊藤Pは「夢アドって『親しみやすさ』の部分は無いから、ブレイクスルーするまでかなりエネルギーが必要」と、冷静に語るが、容姿端麗な彼女たちを世間がいつまでも無視できるはずがない。伊藤Pは、

「今よりもっと『アイドル』が面白くなるために、必要なピリオドを、夢アドが打ちたい(笑)。もうじきファーストアルバムを予定してますし、来年は結成5周年。そこが我々にとって大きなベンチマークです」

と、語っており、夢アドの快進撃はもう時間の問題といえそうだ。

◆『クイック・ジャパン』vol.127(2016年9月1日発売/太田出版)

【関連リンク】
『クイック・ジャパン』vol.127

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。

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