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演劇

急成長を続ける「2.5次元舞台」 人気を生む3つの理由



アニメのキャラクターを現実の声優や俳優が演じるのが、2.5次元というエンターテインメント。宝塚歌劇団が上演した『ベルサイユのばら』がそのルーツともいわれる2.5次元は、その後『聖闘士星矢』『美少女戦士セーラームーン』など、数々のヒット作を生み出しましたが、ターニングポイントとなったのは、2003年にスタートしたミュージカル『テニスの王子様』(「テニミュ」)です。

激しいボールの打ち合いが魅力だった原作漫画の雰囲気を、ボールを使わず舞台上で再現する演出の工夫に加え、若手俳優たちが舞台を通して成長していく姿を見守る感覚が、そこまであまりアニメやマンガのターゲットとされていなかった若い女性も惹き付けたのです。現在も新作が上演され、累計観客動員数は220万人を超える人気作となりました。

この「テニミュ」の成功から、2.5次元の舞台やミュージカルは増加を続け、2015年の時点では、公演は123タイトル、観客動員数は132万人を記録しています(日本2.5次元ミュージカル協会調べ)。

2.5次元が人気となった理由として大きいのは、原作と連動することで、ステージを観る観客に「脳内補完」が起こる点だといわれます【理由1】。アニメや漫画、ゲームなどを通じて作品の世界観を補完すれば、ステージ上で表現されるパフォーマンスを、観客はより楽しめるというわけです。

また「テニミュ」では、あえて経験の浅い若手俳優を積極的に起用することで、観客に彼らを応援したくなる感覚を抱いてもらうことも狙いました【理由2】。しかも俳優たちは定期的に「卒業」し、次の世代に入れ替わっていきます。出演俳優たちの成長ストーリー(3次元)が、原作が描く青春ストーリー(2次元)とシンクロする【理由3】。こうした構図も人気の秘密になっているのです。

◆ケトル VOL.35(2017年2月14日発売)

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ケトル VOL.35

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