真壁刀義 長州力に後にも先にもただ1回褒められた日

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レスラーとして輝かしい実績を積み上げつつ、各種メディアに“スイーツ真壁”として登場し、バラエティ番組への出演も多い真壁刀義。近年では本間朋晃とのタッグ「G・B・H」で活躍する真壁だが、パートナーの本間とはどういう関係なのか? 2017年10月24日発売の『クイック・ジャパン』vol.134で、真壁はこう語っている。

「新日本プロレスのてっぺんを獲るために、俺は自分しか信じずにやってきた。それで2008年にIWGPを獲ったけど、その時期からG・B・Hの派閥闘争がはじまった。その中で当時の本間は、言い方が悪いですけどほぼカスというか。実力も名前も下っ端中の下っ端だったけど、あいつだけは俺についてきた。本間以外の全員が裏切ったとき、『よぉし、こいつら全員叩き潰してやるためには俺が天下を獲るしかない』と決めたんだよ」

そして2009年のG1クライマックスで優勝し、「ワールドタッグリーグ」では2連覇中の真壁。今年3月には本間が大怪我をし、現在もリハビリ中だが、真壁も若い頃からたびたび大怪我をしてきたレスラーだ。そんな真壁が因縁と絆を感じるのは、長州力だそうだ。

「(長州力は)65歳の今もベンチプレス180キロ上げるんだよ? (長州力の声真似で)65で180キロはあがんないですよ。大したもんですよ。『練習をやらないやつにはチャンスを与えない』っていうのがあの人の口癖なんだよ。

何年か前に、俺が練習しているのを長州さんが見ててさ。自分の練習止めてずっとこっち見てるから『なんすか?』って聞いたら、『お前、よく頑張ったな。俺はやめるかと思ってた。手ぇ出せ』って言われて、握手されたんだよ。それで『お前のプロレスで、ほかのやつを全員叩き潰してやれ』って言われたんだよ」

長州が真壁を褒めたのは、後にも先にもそれ1回きりだったのだそう。今や若手から目標のレスラーとして名前があがる立場になった真壁は、

「最近の若手たちは全然ヌルいから、やっぱり1回は地獄を見ないと、お客に夢見させるようなレスラーにはなれねえよ」

と、熱いメッセージを送っている。

◆『クイック・ジャパン』vol.134(2017年10月24日発売/太田出版)

【関連リンク】
『クイック・ジャパン』vol.134

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。

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