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ジャッキー・チェンが「スタントなし」を学んだ日本のアクションスターは?

怪我も辞さぬスピリットは誰から学んだのか
怪我も辞さぬスピリットは誰から学んだのか
Amazonより
『ケトルVOL.40』 著:ジャッキー・チェン、中川翔子、入江 悠、岡田壯平、青柳文子、髭男爵 山田ルイ53…ほか

アジア発の世界的スターはそう多くはありませんが、ジャッキー・チェンといえば文句なしの大スター。そんなジャッキーに影響を与えた人物には、日本人もいます。もっとも有名なのは、日米を股にかけて活躍するアクション俳優の千葉真一でしょう。今の若い人にはイメージが湧かないかもしれませんが、実は千葉真一は、アジア人として初めてハリウッドで認められたアクション俳優でした。

名声を確立するきっかけになったのは、1968年に放送を開始したテレビドラマ『キイハンター』。千葉は警察には手に負えない事件を追う秘密組織のメンバーを演じました。もともと学生時代に器械体操でオリンピック出場を目指していたこともあり、この番組で千葉は、抜群の身体能力を活かして驚異的なアクションを披露していきます。

走ってくる機関車に飛び移る、格闘の末に滝壺に落下する、飛び立とうとするセスナにしがみつく……。どれも危険極まりないアクションばかりですが、千葉はこうしたアクションをすべて、スタントなしでこなすことで視聴者の度肝を抜きました。

それから数年後、千葉は「サニー千葉」として、空手をメインにしたアクション映画を次々と海外で大ヒットさせます。ついにはブルース・リーがハリウッド進出を果たすよりも早く、アメリカで大スターとなりました。リーの生前には、なんと共演のオファーもあったとか。ちなみに、今のハリウッドの映画人には、千葉の活躍を子供の頃に観ていた人も多く、映画監督のクエンティン・タランティーノや俳優のサミュエル・ジャクソンなど、熱狂的ファンだと公言する人が珍しくありません。

そんな千葉に、同じくアジアから世界を狙っていたジャッキーは大いにあこがれました。デビューしてからは、実際に日本まで会いに来ています。そのときジャッキーは、千葉から「アクション映画で俳優がスタントマンを使うのはおかしい。自分ですべてができないなら、降りるべきだ」と言われ、深く同意したそうです。以来、ジャッキーは年齢を重ねてカラダの動きが追いつかなくなるまで、スタントマンを使いませんでした。

今やスタントなしの過激なアクションはジャッキー映画の代名詞となっていますが、そこには千葉真一というアジア初の国際的スターの影響もあったのです。

◆ケトル VOL.40(2017年12月14日発売)

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