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「お尻の穴」から真剣に考える新たな文化論『アナル・アナリシス』

『アナル・アナリシス――お尻の穴から読む』ジョナサン・A・アラン 著、北綾子 訳/太田出版
『アナル・アナリシス――お尻の穴から読む』ジョナサン・A・アラン 著、北綾子 訳/太田出版

ブランドン大学(カナダ)でクィア論やジェンダー論を研究する助教授である著者が、究極のジェンダーフリー「アヌス」から真剣に考える新しい文化論『アナル・アナリシス──お尻の穴から読む』(ジョナサン・A・アラン・著 北綾子・訳/太田出版)が、4月3日に刊行される。

この本は、「お尻の穴」に着目し、ペニスにもヴァギナにもとらわれない究極のジェンダーフリー「アヌス」から考える新しい文化論を著したものだ。ペニスを挿入する男らしい支配者を頂点に戴く社会は、女であることを嫌うミソジニー(女性や女らしさを嫌悪・蔑視すること)の社会であり、男が女の役割をする男同士の同性愛を嫌うホモフォビア(同性愛嫌悪)の社会でもある。

同書は、男性同士のアナルセックスを描いた文学作品や映画や絵画などを取りあげ、これまでとはまったく違う解釈をしてみせることで、この男根中心主義、ホモフォビアに支配された社会規範に真っ向から挑み、パラダイム・シフトを仕掛けたものだ。その立役者として抜擢されたのが、男も女も平等に持っているお尻の穴だった。

著者のジョナサン・A・アランは、カナダのブランドン大学ジェンダー・女性研究および英語・創作の准教授。クィア理論研究者としてカナダ・リサーチ・チェア(カナダ政府が優れた研究者に助成金を交付して研究を支援する制度)に任命されている。同書は、イギリスの「変なタイトル賞」を受賞したが、アランは、「文学批評と現代の生活においてアヌスは無実の罪を着せられている」と真剣に憂いており、文化の中のアヌスの扱われ方を論じることでファロセントリズム(男根主義)から脱却し、ジェンダー、特に男性性を新たな視点から検討している。

『アナル・アナリシス──お尻の穴から読む』(ジョナサン・A・アラン・著 北綾子・訳/太田出版)は、2018年4月3日発売。2800円+税。


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