いま初めてガンプラの真実を紐解く一冊 『MSVジェネレーション』

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伝説のプラスチックモデルシリーズ、MSV(モビルスーツバリエーション)について振り返ったドキュメント『MSVジェネレーション ぼくたちのぼくたちによるぼくたちのための「ガンプラ革命」』(あさのまさひこ・著/太田出版)が、5月17日(木)に発売される。

モビルスーツバリエーション、その頭文字を取って『MSV(エムエスブイ)』と命名されたこのプラスチックモデルオンリー主導型企画は、数奇な運命を辿りつつ1983~84年にかけて一大ブームを巻き起こした。

バックボーンとなる映像作品を持たず、主にモビルスーツのデザイン画と文字設定(機体解説と戦記)だけで展開された脆弱な企画が、なぜ日本全国の小学生~大学生に圧倒的な支持を得たのか? 同書はその「事件としてのMSV」を、なるだけ過大評価することなく、同時になるだけ矮小化することなく、可能な限り客観的に書き綴ったドキュメントだ。

同書では、劇場版ガンダム第一作目が公開され、ガンプラブームが社会現象と化した81年春、大河原邦男氏の手によるザクバリエーション画稿4点が発表された「MSV誕生前夜」に始まり、「ゼロロクアール」の衝撃、製品化の開始、生じるべくして生じた「弾切れ」、「ガンプラ革命」終焉の刻という流れでブームを回顧。

・『ガンダムセンチュリー』内で創作したMSの設定をMSVに「無断借用」された編集長の大徳哲雄氏は、当時どういう思いを抱いていたのか?
・記念すべきガンプラシリーズ第1作目の1/144 RX-78 ガンダムの設計者で、バンダイのエース設計者であった村松正敏氏が、複数のザクモデルの設計に費やした思いは?

など、関係者へのインタビューも行い、新たな事実が明らかになっている。

『MSVジェネレーション ぼくたちのぼくたちによるぼくたちのための「ガンプラ革命」』(あさのまさひこ・著/太田出版)は、2018年5月16日(水)発売。本体2700円+税。

【関連リンク】
MSVジェネレーション ぼくたちのぼくたちによるぼくたちのための「ガンプラ革命」-太田出版

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。

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