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池松壮亮 主演作『宮本から君へ』は「自分自身にとって平成最後の本音」

『Quick Japan』vol.137 (太田出版)
『Quick Japan』vol.137 (太田出版)

池松壮亮が主演を務めるドラマ『宮本から君へ』(テレビ東京系)が話題になっている。新井英樹のマンガを実写化した同作は、バブル期の浮足立った空気に強烈なアンチテーゼを突きつけた、熱すぎる主人公の物語。そんな作品は彼の目にどのように映ったのか。2018年4月24日発売の『クイック・ジャパン』vol.137で、池松はこう語っている。

「衝撃だったんですよ。“これは自分のために作られたんじゃないか?”という錯覚をおぼえるぐらいの出会いがごく稀にあるんですが、まさにそれだったんです。もしこれが映像化されるとしたら、できればやりたくないという相反する思いもありつつ、絶対に自分がやりたいと思いました。以前から映像化の可能性はあって、いつか必ず成立させたいと温めていたんです。とはいえ早くやらなきゃいけない、早くしないと間に合わない、という気分は常にありました」

役者冥利に尽きるような作品に出会い、その主人公を演じることに興奮を隠せない様子の池松。27歳の彼は、バブル期はまったく知らない世代だが、素直であるがゆえにストレートに怒りをぶつける主人公・宮本のような部分は、彼の中にもあるのだろうか?

「20代前半から比べると、目の前のことと闘わずに、わりとかわして生きてきてしまったと思います。今も、『折り合いをつけなくてはいけない』とは思ってないんですが、そうしなくては仕方ないこともたくさんありました。そうしないと自分はこの社会にいられないでしょうし(笑)。宮本よりははるかにたくさん逃げて、人を傷つけて、自分を殺して、やってきたかなとは思います」

池松は1990年生まれ。池松が生まれた平成という時代はまもなく終わりを告げるが、彼の目には今の自分と同世代の人間たちの姿はどのように映っているのか?

「このままいくと、平成生まれってなんだったの?と言われかねないんじゃないかと。平成が来年終わってしまうからこそ、そうは言われたくないです。自分たちがなにかを『やったぞ!』と言いたいのではなく、世の中的に見てちっぽけな自分が評論すると、平成には本当になにもなかったと思ってしまうんです。

とはいえもっとやりようはあるわけで、同世代で手を組める人がいたらうれしいですし、自分も含めてまだまだあきらめたくないとは思ってます。そんななかで、これが自分自身にとって平成最後の本音になるかもしれないと思って『宮本から君へ』をやったつもりです」

今年は『宮本から君へ』以外にも、『万引き家族』(6月8日公開)、『君が君で君だ』(7月7日公開)、『散り椿』(9月28日公開)など、出演作が目白押しの池松。「世の中的に見てちっぽけな自分」と謙遜はしているが、確実に「平成生まれ」の爪痕は彼が残しているようだ。

◆『クイック・ジャパン』vol.137(2018年4月24日発売/太田出版)

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