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矢追純一氏 「宇宙人がいたら寿司をご馳走したい」

『ケトルVOL.43』(ムー特集号、太田出版)
『ケトルVOL.43』(ムー特集号、太田出版)

近頃は幽霊、超能力、超常現象を扱う番組もすっかり減りましたが、かつて夏休みと言えば、子どもが喜びそうな謎に満ち溢れたスペシャル番組が放送されたものでした。そんなブームの火付け役が、『11PM』や『木曜スペシャル』でオカルトものを取り上げた矢追純一さん。しかし、『11PM』でUFO特集した際には、相当な苦労があったそうです。

UFOを人に見せるにはどうしたらいいかと考えた矢追さん。『11PM』は生放送で、当時は録画済みの映像を入れ込むことは至難の業だったそう。だとすればやることはただ一つ、生で撮るしかない! 雑誌『ケトルVOL.44』で矢追さんはこう語っています。

「放送中にUFOをカメラにおさえるってなると、必然的に高いところで待ち構えなることになるでしょ? それで考えたのが屋上にカメラを設置することでした。だって、それしかないからなねえ……。ただね、ここで問題が発生したんです。

オフィスにいたら技術部長に呼ばれて、『矢追っていうのはお前か?』と。それで、『屋上にカメラ出すとか言っているらしいな。だめだ』って言うんですよ。それでなんでか聞いたら、『前例がない』からだと。頭にきて『前例がないとか言っていたらテレビはできませんよ!』と若造のくせに生意気
に説教したら、『お前、あれがいくらするか知ってるのか? もしぶっ壊れたら弁償できるか?』なんて言われちゃってね……」(矢追さん。以下「」内同)

でも、実現したということはそこで引き下がったわけではないんですよね?

「そりゃあね。だけど、2000万円するらしくて流石に血の気が引きましたよ。当時の俺は月給が1万円。払えるワケ無いですから。でも、技術部長がはたと気づいた感じで聞いてきたんです。『矢追、屋上にカメラを上げてまで何を撮りたいんだ』と。

それで『空飛ぶ円盤に宇宙人さんが乗ってくるかもしれないんで、それを撮りたいです』って素直に言ったら椅子から転げ落ちていましたよ(笑)。ますます旗色が悪くなったけど、最後はお偉方に間を取り持ってもらってなんとか解決だった」

◆本当にUFOが来たとき何をすればいい?

晴れてカメラを屋上にあげることを許されましたが、番組の後藤プロデューサーから本番前にある問いかけが。それは「お前、宇宙人が本当に来たらどうするんだよ」。

「実は何も考えてなかったんですよ。新聞の番組欄にも書いているのにね。カメラ以外なんの準備もしていなかった。本当にUFOが現れて宇宙人が来たら、救急車と警察と自衛隊ぐらいはいないとまずい話ですよ。ましては日本ではおそらく初めてのUFO番組だし、誰もそんな気なんて回らない。正直、しまった……と思いましたね。

でも何かしないと駄目だから『そうですね、宇宙人さんが来たら接待ぐらいはしないとまずいですよね』っていったんです。そうしたら後藤さんが、『それもそうだな』と。それで後藤さん、せっかくだからと社長応接室をおさえてくれてね。ドアに『宇宙人様御席』と張り紙をしてくれた。寿司まで用意してくれて……」

それは、宇宙人もさぞ喜んだでしょうね。VIP待遇じゃないですか!!

「うーん。結局、とてつもなく変わった企画だったから、後藤さんは俺が1人で孤立しているのが気の毒だなと思ったんじゃないかな。元気づけてくれようと思って、わざわざ宇宙人様の御席の張り紙をしてくれたという、そういうプロデューサーだった。今どこ探してもそんな人はいない。格好いいよ」

やはり初めての企画をやるというのは勇気がいるということ。それにしても、「宇宙人にお寿司」とは……やはり矢追さんは伝説の人でした。

◆ケトル VOL.43(2018年6月15日発売)

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