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デジタルネイティブ女子が語る「若者が日本のTVについていけない訳」

デジタルネイティブ女子は何を語る?
デジタルネイティブ女子は何を語る?
Amazonより
『ケトルVOL.46』 KUSHIDA、オカダ・カズチカ、ケニー・オメガ、タイチ、内藤哲也、棚橋弘至、永…ほか

塩谷舞・石井リナ・大久保楓による鼎談は今回が4回目。デジタルネイティブと呼ばれる彼女たちは、ネットとリアルの関係についてどう捉えているのか?

◆ネットからリアルへ コミュニティを繋げる意味

リナ:最近、BLASTの読者から「リアルイベントをやってほしい!」という声をよく聞くんです。

舞:BLASTはマイノリティに光を当てるメディアだから特に、繋がりたい気持ちが強いのかも。

リナ:そうですね。先進的なことをしている人や同じ悩みを抱えている人と友達になりたいとか……。

舞:でも、リアルコミュニティを作るって難しいよね。「コミュニティに入りたい人」を集めるコミュニティは、手段と目的がひっくり返ってるなぁと思います。運営側のマネタイズが目的ならそれでよいのかもしれませんが……もし居場所が欲しい人たちのために場を設けるってことになると、主催者の求心力に頼るというか、「ファンクラブ」みたいな一方向のものになっちゃうケースもあるから。とはいえ、それはそれで意義のあることだとも考えられるし……本当に難しい。

リナ:たとえば主催者のカリスマ性かもしれないですし、同じ子どもの悩みとか、何か求心力がないとコミュニティって続かない気がします。その中で、みんなが情報を持ち寄れるような関係が保たれているとよいですよね。

◆世代が違えばメッセージの届け方も違う

楓:コミュニティの話だと、そもそもファンクラブっぽいものに馴染みがないです。憧れの対象がアイドルや芸能人以外に、YouTuberとか自分でネットから発信している人も、というのが当たり前になってきて、ファン同士もSNSでフォローしあうことで自然にコミュニティができていく感じだったので。だから、最近はオンラインサロン出演のお話もいただくんですが、会員制だったり、初めから話す内容が事細かに決まっていたり……全体的に閉鎖的なことに馴染みがなくて、出演する私自身がまず、あまり意味がわかってないです(笑)。

リナ・舞:(笑)。

楓:それで私のフォロワーも同世代が多いから、「オンラインサロン出るよ!」って行ってもやっぱり全然説明が伝わらなくて……。SNSでのオープンなコミュニティに慣れている分、閉鎖的なことに少し警戒しちゃうみたいです。

舞:確かに、小中学生の頃からSNSに触れてきた世代からすると「自由に見られて話せるInstagramLiveでいいじゃん!」って感じちゃうのもわかる気がする。

楓:そうなんです。「オンラインサロンならではの秘密の話」があったりしたら面白いとは思うんですけど……。

リナ:つまり楓ちゃんみたいな若い世代と協力して何かをやりたいときは、その世代に馴染みのある形や名称を使わないとダメだってことですね。

舞:告知するプラットフォームにしても、主催者の都合でFacebookに限定することで、楓ちゃんのパワーを活かし切れてなかったりね。

楓:FacebookをやめてInstagramに、って意味でもないんです……なぜあえてメディアを絞るんでしょう? あるだけのSNSを駆使して宣伝やコミュニケーションをすることは大事だと思って。みんな、スマホでずっと同じSNS見てるわけじゃないですから(笑)。

◆人が最強のメディアになるそんな時代のリスク管理

舞:最近、「虚構感」にすごく敏感になっている気がします。それはテレビCMとかドラマとかでもそうで、もうタレントさんに商品のPRをされてもイマイチ響かないじゃないですか? それよりも、その会社の人が生の声で語る方が説得力あるし惹かれる。大企業の社長がどんな人生を歩んできて、どんな想いで会社を育ててきたか……なんてYouTubeとかで見られたらいいのに。

リナ:やっぱり「人」って、最大のメディアだと思うんです。同じPRでも企業主体だとあまり反応がないのに、インフルエンサーが呟くと一気に拡散されますから。どんな企業も、人には勝てないんですよね。

楓:SNSを通して生の声を聞いて、その人のストーリーを身近で見てますからね。

リナ:そうか、先に親近感を抱いてるから、企業よりメッセージが届きやすいのかも。

舞:だからこそステマが嫌われる……みたいな。

楓:そうなんです。私たちの世代は、ネットでたくさんの情報に触れているから実はステマには本当に敏感で。企業はもしかしたら「ずる賢く騙して稼いだろ!」みたいな感じかもしれないけど、こっちは全部わかってます!(笑)

舞・リナ:(笑)。

楓:そういうフォロワーに囲まれているから、私もズルいことはできません!

舞:読者を裏切るとか、嘘を隠して発信することのリスクは今、とても高まっていて、私もすごく気をつけてます。

楓:ステマをしている子を見かけるとなんだかすごく残念な気持ちになっちゃいますもんね……。

◆日本のテレビにもう若者はついていけない!?

リナ:そういえばこの前、「ユーキャン新語・流行語大賞」のラインナップを見たんですけど、殆どがわからなくて……。

舞:えっ、「そだねー」「金足農旋風」「eスポーツ」……ヤバい(笑)。私もよくわからない。

楓:「グレイヘア」とか本当に最近ですか? 逆に私たちは「ヤバみ」とかすごく使ってたのに、入っていない(笑)。

リナ:いかに自分が普段、テレビを見ていないかを実感しました。

舞:私も1人で食事していると25分の番組を見たいとは思いますけど、それはテレビじゃないんだよね。まず、CMが頻繁にあったりして……。

楓:わかります! CMは待てても10秒が限界。あと、CM明けによく、前の内容を繰り返して流すじゃないですか? あれも本当に耐えられない!

舞:チャンネル変えてきた人に向けて毎回説明しなきゃいけないんだろうけど、若者にとってはテンポが遅くてむしろついていけないよね。逆にNetflixはテンポがいいなって感じる。

楓:確かに速い!

舞:だから私は20~30代の大人が楽しめるチャンネルをYouTubeに作ろうと思ってます。言葉にしないとやらないから、ここで言っちゃいました(笑)。

【プロフィール】
大久保 楓/元YouTuber。現アパレルブランドLOLIPOPKNIFEクリエイティブディレクター。1999年生まれ。SNS総フォロワー数10万人を超える。18歳での起業も話題に。

石井リナ/BLAST Inc. CEO/SNSコンサルタント。1990年生まれ。『Instagramマーケティング』共著。現在は起業し、動画メディアBLASTの運営を行う。

塩谷 舞/milieu編集長。1988年生まれ。東京とニューヨークの二拠点生活中。大学在学中に『SHAKEART!』創刊。Webディレクター・PRを経てフリーランス。

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