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原発をゼロにする超簡単な方法は? 小泉純一郎氏『原発ゼロ、やればできる』刊行

『原発ゼロ、やればできる』(太田出版)
『原発ゼロ、やればできる』(太田出版)

「原発ゼロ」を訴える元首相の小泉純一郎氏の、原発をめぐる初の単著『原発ゼロ、やればできる』(太田出版)が、12月21日に刊行される。

この本は、東日本大震災をきっかけに脱原発を主張するようになった小泉氏が、経産省が原発を推進したがる本当の理由や、原発をゼロにするただひとつの簡単な方法についてつづった一冊だ。小泉氏は首相時代、「原発は安全・低コスト・クリーン」だと経産省に“騙され”、原発推進派だったが、3.11をきっかけに認識を改め、それ以降、講演会をはじめとして「原発ゼロ」に向けて精力的に活動している。

首相時代、「感動した!」「自民党をぶっ壊す」など、次々と流行語を生み出した小泉氏。印象的なフレーズでマスコミの注目を集めるスタイルは「小泉劇場」と呼ばれ、歴代総理の中でも屈指の高い支持率を誇ったが、同書内での主張も非常にシンプルだ。小泉氏は「あとがき」でこのようにつづっている。

〈『原発は安全・低コスト・クリーン』。この経産省の主張は全部ウソ。詳細はこの本に書いてあるとおりですが、福島第一原発のあの事故の姿を見れば、誰だって原発はダメだと気つくでしょう。あのとき、日本中の誰もが同じように思った。なのに、どうしてこうも早く忘れてしまうのか。安倍総理は、原発を止めようとしない。それどころか、推進しようとしている。なぜ、安倍総理が原発を推進しようと思っているのか。私はそれが不思議でなりません。

テレビや新聞などで私がさんざん「経産省のいっていたことは全部ウソだ!」といっても、経産省から文句をいってくる人は一人もいないんですよ。一人くらい「小泉さん、ウソをいわないでくださいよ」と反論してきてもいいようなものですが、誰一人としていってこない。なぜか。よく考えてみてください。答えはひとつ、それは「ウソだった」ことがほんとうだから。

では、なぜ経産省が原発を推進したがっているのか。それは経産省から電力会社へ天下りした人たちが、そこの幹部になっているからです。本来なら監督・監視するべき経産省が原発会社の虜になっているからです。

「原発ゼロ」は決して複雑なことではありません。総理が「原発を止める」という方針を決めさえすれば、あとは専門家たちがきちんと道筋を整えてくれます。むしろ原発を維持していくことのほうがよほど複雑でしょう。費用にしても、安全対策にしても、維持するほうがよほど大変だということは、もう自明なことです。

しかも、現状で野党はすでに「原発ゼロ」に賛成なのですから、自民党さえ変わればいいのです。そもそも自民党だって一枚岩ではなく、総理がやるといっているからみんな黙っているだけで、総理が原発ゼロにしようといえば、それに反対する人はいないでしょう。これほど大きなチャンスを活かさない安倍総理はほんとうにもったいないことをしていると思います。「災い転じて福となす」という諺があるように、ピンチをチャンスに変える大事業をできる立場にいるのに、それをやらないなんてほんとうにもったいない。

原発ゼロ、やればできる。私たちがそう思えばできる。総理が原発ゼロにすると号令すればできる。そう思いませんか〉

同書ではこのほか、

「日本の原発は『アメリカやソ連とは違う』といい張った専門家たち」
「5000万人が避難する可能性もあった福島原発の事故」
「地元への交付金や補助金は原発のコストに含まれていない」
「一兆円の国費を投入した『もんじゅ』の挫折」

など、首相というポジションにいた彼だからこそ書き残せる内容や、

「自然エネルギーだけですでに原発一五基分の電力供給」
「アメリカでも始まった高速道路や鉄道での太陽光発電実験」
「農家に『一挙両得』をもたらすソーラーシェアリング」
「ダムを新設しなくても水力発電量は増やせる」

といった代替エネルギー案、さらに、

「総理さえ『原発ゼロ』を宣言すれば歴史的な大事業に」
「理解できない『潜在的核抑止力』の議論」
「安倍さんの次の総理で『原発ゼロ』を」

と、現職の政治家への提言も掲載。「右も左も関係ない。国を愛するということは、原発をゼロにするということだ」をキャッチフレーズに、脱原発を訴える渾身の一冊となっている。

『原発ゼロ、やればできる』(小泉純一郎・著/太田出版/1500円+税)は、2018年12月21日発売。

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