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歴史の浅いアメリカはなぜ世界の覇権を握ることができた?

『図解でわかる 14歳から知る影響と連鎖の全世界史』(太田出版/大角修、インフォビジュアル研究所・著)
『図解でわかる 14歳から知る影響と連鎖の全世界史』(太田出版/大角修、インフォビジュアル研究所・著)

面積や人口は1位ではないものの、世界でもっとも大きな影響力を持つ国といえばアメリカです。トランプ氏が大統領の座に就いたことにより、色々な意味で注目度はますます高まっていますが、歴史的に見れば、アジアやヨーロッパの国々よりも遥かに新しい国であるアメリカは、なぜここまで強い影響力を持つようになったのでしょうか。『図解でわかる 14歳から知る影響と連鎖の全世界史』(太田出版/インフォビジュアル研究所、大角修・著)では、このように説明しています。

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第二次世界大戦は日本・ドイツ・イタリアなどの枢軸国と、その他の連合国との戦争でした。勝利した連合国の中心はアメリカ・イギリス・フランス・中国(中華民国)、そしてソ連です。戦後、この5か国を安全保障理事会の常任理事国とする国際連合(国連)が1945年10月に51か国で設立されました。

しかし、世界はアメリカと西欧諸国を中心とする自由主義陣営、ソ連と東欧圏を中心とする社会主義陣営に分かれて対立。アメリカとソ連は互いに相手への恐怖から核を搭載したICBM(大陸間弾道ミサイル)を多数配備し、もし発射されれば人類を何度も滅ぼすに足る破壊力をもったままにらみあう冷戦の時代になりました。

その対立はアジア・アフリカの地域紛争にも火をつけました。朝鮮半島は南北に分断され、1950年に朝鮮戦争勃発。中国では共産党軍が中華民国の国民党軍を追いはらって中華人民共和国を建国(1949年)。戦後、連合国軍の占領下にあった日本は1951年のサンフランシスコ平和条約で独立を回復すると同時にアメリカと安保条約を結んで同盟関係に入りました。

アジア・アフリカの植民地の多くは独立し、インドやインドネシアなどが非同盟運動を起こしましたが、東西冷戦構造に組み込まれるのは避けられません。モンロー主義で他国への不干渉を原則としたアメリカも積極的に国際社会に関与し、ベトナム戦争などを起こしました。そして1991年、長い冷戦で疲弊したソ連が崩壊し、現在のロシア、ウクライナなどに分裂して冷戦が終わりました。

その後、大量に残された武器を使ってアフリカなどで地域紛争が激化。唯一の超大国となったアメリカは「世界の警察官」として介入を続けましたが、現在、その負担から逃れようとする動きがあります。そこにイスラムの復権を目指す動きや中国の勢力拡大を迎え、新しい国際社会の秩序が模索されるようになりました。

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幸か不幸か日本が位置するのは、超大国アメリカと、“超大国候補”の中国に挟まれた場所。平成の次の時代に日本を牽引するリーダーには、その両国と上手に付き合い、生きる道を探っていける能力とリーダーシップが求められることになりそうです。

同書ではこの他、民族、気候、交通、文字、貿易、宗教、帝国、通信、武器、法律、資源、農業、工業、科学など、様々な角度から世界の繋がりを図解でわかりやすく解説しています。『図解でわかる 14歳から知る影響と連鎖の全世界史』(太田出版/インフォビジュアル研究所、大角修・著)は2019年1月17日発売。価格は1200円+税。

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