水溜りボンド・トミー 大切なのは“ストーリー”を作ること

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テレビやラジオ、雑誌などと並び、人々に楽しみを届ける存在として認識されるようになったYouTuber。水溜りボンドはチャンネル登録者数が400万人にも迫るYouTuber界のトップランナーだが、彼ら自身はYouTuberという仕事をどのように捉えているのか? 水溜りボンドのトミーは、2019年2月23日発売の『クイック・ジャパン』vol.142で、このように語っている。

「僕的にはYouTuber ってまだ固める必要はない、というか固めたら終わりだなと思っています。僕らがYouTube をはじめたころは『YouTuber とは』っていう、ある程度決まったものがあるように思われていて、そしてどう考えても僕のキャラクター的にそれにはなれないというか(笑)」

そんな思いから、UUUMでは一番最初にお金を取ってライブをやり、それが全国ツアーになり、先日にはついに、約2000人が入る品川ステラボールでのライブも成功させた水溜りボンド。「大きくなればなるほどファンの近くにいける」と語るトミーが大切にするキーワードは“ストーリー”だ。

「ほかのYouTuber との『ストーリー』も僕らにとってはとても大事なことです。水溜りボンドのチャンネルなら出やすい、って思ってほしいし、無人島の動画が生まれたのはそういうことだと思うし。そのためにはマホトさんとかてつや(東海オンエア)とかおるたなさんとか、仲間のYouTuber たちとの上辺だけじゃないエピソードをしっかり持つのが大事で、それをやるのが僕の役目なんじゃないかと。

酒をぐでんぐでんになるまで飲んで『将来どんなことやりたいか』とか『自分の一番ピークはどこか』とか、めちゃくちゃ話しますよ。そういう関係性を築いていれば、じゃあ東海オンエアと『イベント一緒にやろうぜ』ってなった時に、『てつやこれやったら絶対喜ぶな』とか『これとしみつ最高だろうな』とか僕ならわかるから、彼らも安心して暴れてくれる。ただコラボするだけじゃなくて、それぞれのストーリーを知ってるのと知らないのとでは全然違うと僕は思います」

「“気配りキャラ”になりたいわけじゃない(笑)」というトミーだが、彼の“外交力”が、水溜りボンドに欠かせないものなのは疑いようのない事実。まだまだ歴史が浅いYouTuber界だが、トミーは、

「尊敬できる先輩にはちゃんとその後輩として接する、後輩たちに自分らが持ってるいい流れを伝える……そういう人間が一人ぐらいいてもいいのかなと」

と語っており、今後のYouTubeシーンは、彼らを中心に展開していくことになりそうだ。

◆『クイック・ジャパン』vol.142(2019年2月23日発売/太田出版)

【関連リンク】
クイック・ジャパンvol.142

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。

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