「世界一多作なマンガ家」の先見性や多様性を知る『萬画家 石ノ森章太郎展』

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4月20日(土)より、東京・世田谷区の「世田谷文学館」にて、『萬画家・石ノ森章太郎展 ボクは、ダ・ビンチになりたかった』が開催される。

『サイボーグ009』『仮面ライダー』『マンガ日本経済入門』『佐武と市捕物控』など、数々のヒット作で知られる石ノ森章太郎。後進の育成や郷里への貢献活動にも熱心で、常に新たなジャンルへと挑戦した彼は、それまでの“カルチャーに依存した、サブカルチャーとしての漫画”からの脱却を試み、漫画を“あらゆる事象を表現できるマルチメディア”として、「萬画」を提唱した。

石ノ森は1998年に亡くなったが、代表作の『サイボーグ009』は、彼の遺志を継ぐ者によって完結され、郷里・宮城県の石ノ森萬画館は、東日本大震災時の津波で壊滅的な被害を受けたが、全国から再開を希望する声が殺到し、震災から1年8か月後に再オープンした。同展では、2008年にギネス・ワールド・レコーズから「一人の著者によって出版された最多コミックの記録」として世界記録の認定を受けた石ノ森の先見性や多様性を再確認する。

『萬画家・石ノ森章太郎展 ボクは、ダ・ビンチになりたかった』は、2019年4月20日(土)~6月30日(日)まで、世田谷文学館(世田谷区南烏山1-10-10 京王線「芦花公園駅」徒歩5分)にて開催。開館時間は10:00~18:00。休館日は月曜(4月27日~5月6日は開館。5月7日は休館)。観覧料は一般800円。

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世田谷文学館

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。