話題沸騰の「ヒプノシスマイク」 声優・野津山幸宏が語るその魅力

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2017年9月にスタートした男性声優キャララップバトルの「ヒプノシスマイク」が、着実にファンを増やし続けている。“ヒプマイ”は、男性の声優たちがオリジナルのキャラクターに扮してラップするプロジェクトだが、この新たなエンターテインメントに挑む声優たちはどのように選ばれたのか? 2019年4月26日発売の『クイック・ジャパン』vol.143で、「有栖川帝統」を演じる野津山幸宏は、こう語っている。

「(きっかけは)オーディションです。実は、ヒプマイが人生で3回目くらいのオーディションで、僕がエントリーナンバー1番。事前情報は『ラップをすると相手の精神に攻撃できる』という設定だけで、ディビジョン同士でバトルをするというのも聞かされてなかったんです」

それまではヒップホップをまったく聴いていなかったものの、役が決まってラップを勉強すると、すっかりハマったという野津山。実際にラップにアプローチしてみて、感触はどうだったのか?

「意外とすんなりできたんです。ラップは、技術的なものもあるのですが、結局、魂が大切だなと。自身のバックボーンを伝えることがヒップホップだと思うんです。実はそれって、キャラクターの過去や背景を表現するという意味ではお芝居とも近いというか。だから、ヒップホップとエンターテインメントの融合がヒプマイなんだと思います」

アルバムがオリコン1位に輝き、ライブチケットは毎回争奪戦になるほど反響が大きいヒプマイ。レコーディングやライブを経て、「とにかくラップで一歩前に出たいという勝負心が生まれた」という野津山だが、今後はどのような方向に進んでいきたいのか?

「いろいろなラップを見せていくのが、次の段階なのかなと。今後バトルがなくなるわけではないと思いますが、4月に発表した『Hoodstar』のアメリカ的なサウンドとか、音楽的な可能性を示すことができるのではないでしょうか。僕自身はどんどん殻を破って、声優としての表現を広げられたらいいなと思っています!」

昨年12月にはコミカライズが3誌同時にスタートし、今年中にはスマホゲームのリリースも決定。メディアミックスがますます進む中、ファンたちは、キャスト最年少の野津山が大きく成長していく姿を目にすることになりそうだ。

◆『クイック・ジャパン』vol.143(2019年4月26日発売/太田出版)

【関連リンク】
『Quick Japan』vol.143-太田出版

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。

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