ドラマ『絶メシロード』トークショーレポ【前編】 濱津隆之が主役に抜擢された理由

カルチャー
スポンサーリンク

1月から放送されているドラマ『絶メシロード』(テレビ東京)は、しがない中年サラリーマンが「絶滅してしまうかもしれない絶品メシ」を探して旅するドラマ。2020年2月28日には、下北沢の本屋B&Bにて『絶やすな!絶品町グルメ「絶メシリスト」特盛版』刊行記念、「絶メシロードトークショー」が行われました。

当日はゲストに、ドラマ主演を務める俳優の濱津隆之さん、博報堂ケトル クリエイティブディレクター/プロデューサーの畑中翔太さん、テレビ東京 プロデューサーの寺原洋平さんを迎え、新型肺炎の影響で配信でのイベントになってしまったものの、和気あいあいと2時間ほどのドラマトークを展開しました。現場での様子を前編と後編に分けて紹介します。

zetumesi305.jpg

▼そもそも「絶メシ」とは?

畑中 「ドラマを見ている方は、“絶メシ”というのは“絶滅してしまうかもしれない絶品メシ”ということでなんとなくご存知かなとは思うのですが、実は、これは群馬県高崎市発の地域創生プロジェクトとして始まった企画です。

元々はローカルのグルメサイトから始まった企画で、それが今、福岡県や石川県に広がり、書籍にもなって色々広がっていく中で、このドラマに行き着きました。なぜ絶メシがドラマになったのか?ということをプロデューサー陣から喋ろうと思うのですが、当時の企画書のデータを見てみたら2019年5月にテレビ東京さん向けの最初の企画書が見つかりました」

zetumesikikakusho.jpg

寺原 「そうですね、5月でしたね」

畑中 「僕が、寺原Pに初めてあった日でしたね。どんな印象でしたか?」

寺原 「広告業界って、テレビの人間からするとめちゃくちゃ洒落てるなというイメージがあったので、すごく警戒しました(笑)」

畑中 「(笑) こんな風に警戒されていた中で、絶メシという企画がテレビ東京に持ち込まれて、徐々に絶メシロードというドラマになっていきました。」

▼主演に濱津さんが抜擢された理由は?

畑中 「なぜドラマの主演が濱津さんになったのか?という話ですけれども」

寺原 「テレビ東京の深夜は、松重さんであったり、一本釣りで話題になるような方をキャスティングしてきたんですけれど、濱津さんの名前が上がったとき、満場一致で『いいよね!』というかたちになりましたね。」

濱津 「ありがとうございます。」

畑中 「大穴でした(笑)。誰もそのラインで考えていなかったので、そういえば!みたいな。濱津さんがドラマの主演をやっているイメージがなかったので、これを濱津さんでやったら新しいものになるというワクワクはありました。」

寺原 「ありましたね。この方だったら大丈夫かなと。」

畑中 「ちなみに、濱津さんでお願いしますということになったあと、僕らも脚本づくりをすべて濱津さんで想像しながら作っていました。」

寺原 「めちゃくちゃ当て書きですよ!とにかく優しくて、しがないサラリーマンで」

畑中 「『カメラを止めるな!』の監督役の濱津さんの感じがそのままじゃないかと思い、濱津さんのためにオーダーメイドで書いたのですが、会ったことがなかったのでもし嫌な人だったらどうしようって(笑)」

寺原 「大きいサングラスをかけて変装してるような人だったらって…(笑)」

畑中 「濱津さん的にはあの脚本どうでした?」

濱津 「一番最初にお二人にお会いした時にその話を伺って、『そのままでやってください』と言われたので大分やりやすかったというか。変に自分に無いことをするということはなかったですね」

寺原 「役作りはされました?」

濱津 「民生さんが自分の中に絶対ある人だったので、役作りということはあんまりしていなくて。なので、自分の中に種がない人の役を頑張ってやる、という役作りはなかったですね」

寺原「それは嬉しいですよね、当て書きで脚本を書いていて役作りをしていないというのは」(以下、【後編】に続く)

 * * *
『絶メシロード』は金曜夜24時52分から、テレビ東京系にて放送。

【関連リンク】
ドラマ25「絶メシロード」
絶メシリスト

【関連記事】
テレ東深夜ドラマ『絶メシロード』 地方広告コンテンツがなぜドラマに?【インタビュー前編】
テレ東深夜ドラマ『絶メシロード』 地方広告コンテンツがなぜドラマに?【インタビュー前編】
テレ東『YOUは何しに日本へ?』 トラブル続出の撮影現場

※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。