かまいたち濱家 16年かけて気付いた「笑いになるのが最優先」

カルチャー
スポンサーリンク

漫才やコントはもちろん、ロケやフリートークでも抜群の力を発揮するお笑いコンビ「かまいたち」。その実力は、『キングオブコント』優勝(2017年)、『M-1グランプリ』準優勝(2019)といった実績が証明済みだが、ブレイクまでには苦労も少なくなかったようだ。2020年8月26日発売の『クイック・ジャパン』vol.151で、濱家はこう語っている。

「3年目ぐらいで、15万~25万くらいもらえるようになって、でもそれが長かった。超つらい下積み時代みたいなのは特にないんですけど、かといって売れることもなく、ずーっとストレス抱えてたのはありましたけどね。お金困ってるわけでもないから毎日楽しいのは楽しいし、時々は街歩いたら顔は指されるし。なんですかね、一番どろっとしたところにおったっていう」

全く売れなければ、努力をするか、芸人を辞めるいう選択肢があるが、中途半端にダラダラと時を重ねてしまった濱家。その頃、後に妻となる女性からダメ出しされて態度を改めると、見事に成功へと繋がるが、活躍の背景には相方への全幅の信頼もあるようだ。

「うちはほんま山内が、すごい。奥さんと会う前までのどうしようもなかった僕に対して嫌なこと言ったりもなかったですし、『こいつなんやねん』っていうのは絶対あったと思うんですけど、それもあんまり出さなかった。

(中略)方向性をこうしようかってなる時は大体おんなじほうむくし、迷ってるときは山内がこうしたほうがええんちゃうかっていうのをまんまやっときゃええかっていう風になるし。僕はカッコつけやから笑われるのが恥ずいみたいなのがちょっとあったんですけど、東京に来て『笑いになるのが最優先』だって、16年もかけてようやくそこに。みんなが1年目でわかるようなことを(笑)」

関西で実績を残してきた彼らは、これまで数々の芸人がつまづいた東京進出でも見事に成功。全国区の芸人として、これからもテレビでその顔を見続けることになりそうだ。

◆『クイック・ジャパン』vol.151(2020年8月26日発売/太田出版)

【関連リンク】
クイック・ジャパン151

【関連記事】
自粛期間中のお笑いコンビ 「ネタを書かない側」はどう過ごした?
愛すべき“クズ芸人”空気階段 なぜ恥エピソードを包み隠さず話す?
霜降り明星・粗品 M-1優勝で「好きなネタをやれる『免許』をもらえた」
サンドウィッチマンの事務所所属のカミナリ 躍進を生んだ先輩の愛

※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。

関連商品