石岡瑛子の世界初の大規模回顧展 伝説のデザイナーの仕事を総覧

カルチャー
スポンサーリンク

11月14日(土)より、東京・木場の東京都現代美術館にて、アートディレクター、デザイナーの石岡瑛子の展覧会『石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか』が開催される。

この展覧会は、世界を舞台に幅広いジャンルで活躍した石岡瑛子(1938~2012)の、世界初の大規模な回顧展だ。石岡は東京藝術大学美術学部を卒業後に資生堂に入社し、社会現象となったサマー・キャンペーンを手がけて一躍注目の存在に。独立後もパルコ、角川書店などの数々のヒット広告を手がけた。

1980年代初頭に拠点をニューヨークに移すと、映画、オペラ、サーカス、演劇、ミュージック・ビデオなど、多岐にわたる分野で活躍。マイルス・デイヴィス『TUTU』のジャケットデザインでグラミー賞受賞、映画『ドラキュラ』の衣装でアカデミー賞衣装デザイン賞受賞、2008年北京オリンピック開会式では衣装デザインを担当した。

展示は、「Timeless:時代をデザインする」「Fearless:出会いをデザインする」「Borderless:未知をデザインする」という3つの章で構成されている。会場には、マイルス・デイヴィス、フランシス・フォード・コッポラ、ビョークらとのコラボレーションを通じたデザインのプロセスに迫る資料、『ドラキュラ』『白雪姫と鏡の女王』『ニーベルングの指環』(1998-1999)など、世界各国のアーカイブから集められた衣装、前田美波里を起用し、デザイン史にその名を刻む資生堂のポスターなどが登場。唯一無二の仕事を総覧する。

『石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか』は、2020年11月14日(土)~2021年2月14日(日)まで、東京都現代美術館(江東区三好4-1-1 東京メトロ「清澄白河駅」徒歩9分)にて開催。開館時間は10:00~18:00。休館日は月曜(11月23日、1月11日は開館)、11月24日、12月28日~1月1日、1月12日。観覧料は一般1800円。

※このページの画像はサイトのスクリーンショットです

【関連リンク】
石岡瑛子-東京都現代美術館

【関連記事】
プレステのコントローラー 開発者が語るデザインの秘密「大切なのは親指」
マルチな才能の持ち主・伊丹十三 あらゆる仕事に通底した類まれなる美意識
医師、デザイナー、料理人は、その分野の業界漫画をどう読んだ?
図鑑の絵師さんを直撃 「恐竜の色」はどうやって決めている?

※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。