江戸時代から近代まで漫画の変遷をたどる『GIGA MANGA』展

カルチャー
スポンサーリンク

11月25日(水)より、東京・両国の「すみだ北斎美術館」にて、日本の漫画の変遷をたどる『GIGA MANGA 江戸戯画から近代漫画へ』が開催される。

今や「MANGA」という単語で、世界の共通言語となった漫画。この展覧会は、江戸時代の戯画に端を発し、明治・大正時代の風刺漫画から、昭和中期の子供向け漫画など、その変遷を知ることで、漫画表現の歴史と発展を探るものだ。漫画のルーツには諸説あるが、同展では印刷文化が発展した江戸時代の風刺表現=戯画を出発点と捉え、誰もが楽しめる表現として確立された経緯をたどる。

展示は、「商品としての量産漫画の誕生 江戸中期からの戯画の大衆化 ~戯画本・戯画浮世絵~」「職業漫画家の誕生 ~ポンチ・漫画の時代へ~」「ストーリー漫画の台頭 ~昭和初期から終戦まで~」で、江戸から近代までを、時代の流れに沿って紹介。

会場には、歌川国芳の「浮世よしづ久志」、葛飾北斎の『北斎漫画』、河鍋暁斎の「狂斎百図」をはじめ、時局諷刺画「ポンチ」という言葉のきっかけとなった『THE JAPAN PUNCH』、明治の漫画雑誌ブームの火付け役『東京パック』、日本初の日刊連載の新聞4コマ漫画『お伽 正チャンの冒険』など、約270点が登場。より多くの作品を紹介するため、前期・中期・後期の3つの会期で展示替えが行われる。

『GIGA MANGA 江戸戯画から近代漫画へ』は、2020年11月25日(水)~2021年1月24日(日)まで、すみだ北斎美術館(墨田区亀沢2-7-2 都営地下鉄「両国駅」徒歩5分)にて開催。開館時間は9:30~17:30。休館日は月曜(1月11日は開館)、12月29日~1月1日、1月12日。観覧料は一般1200円。

※このページの画像はサイトのスクリーンショットです

【関連リンク】
GIGA MANGA 江戸戯画から近代漫画へ

【関連記事】
Eテレ『浦沢直樹の漫勉』で明かされた漫画家の驚異の秘技3選
かつては当たり前だった「映画の漫画化」 権利関係はどうなっていた?
漫画を描くのは資金集めのため? 手塚治虫が本当にやりたかったこと
医師、デザイナー、料理人は、その分野の業界漫画をどう読んだ?

※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。