いくえみ綾に聞いてみた「無人島に持って行きたいほど好きな作品は?」

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プロとして長年活躍する人も、プライベートではひとりのエンタメファン。多くのファンを魅了する漫画家が“無人島に持って行きたいほど好きなもの”とは、何なのでしょうか? 『ケトルVOL.57』では、いくえみ綾さんにアンケートを実施。「チョコレートとあんこ」「奥田民生の『股旅』」「奥田民生の『O.T. Come Home』」、さらに漫画家らしく「上質紙」「水彩絵の具セット」などをあげたいくえみさんは、各ジャンルのこんな名作を持って行きたいそうです。

【くるねこ大和『くるねこ』シリーズ】
最初読んだ時は、なんだか読んだことない不思議な猫漫画だなーと思って、ブログでやってるらしいとブログを見に行き、ある日のブログで涙腺崩壊しまして。そんな悲しい話ではなくて、むしろほのぼのエピソードだったんですけど、その日から、くるねこさんは私のトクベツな人になりまして、今に至ります。ちなみにご本人にそのエピソードで泣いた話をしたら「よくわかんない(笑)」と言われ、私もよくわかりません実は(笑)。

【北村薫『スキップ』】
実は結構最近、初めて読んだんですが、若い頃に読んでたら、え~? ふ~ん、で終わってたかもしれないけれど、いやもう胸が痛くて痛くてこんな切ない話ってあるー?? と、誰かの胸ぐら掴んで問い質したくなりました。しませんけど。北村薫さんの文章は綺麗で好きです。ちょっと、自分が正しい人になった気になります。なってませんけど。

【北大路公子さんの本全部】
何度読んでも笑えるし文章めちゃうまいしあんなにふざけてるのに時々しんみりさすし、寂しい時にも悲しい時にもキミコタンがそばにいてくれたら、私、ほらきっと笑える♪みたいなね、ノリにさせてくれるのが嬉しい。北海道人あるあるもあるよ。

【ドラマシリーズ「古畑任三郎」】
今でも、疲れて仕事進まないーという時に観ます。仕事中なのでほぼ聴いてるだけなんですけど、落ち着くのです。古畑がいてくれればそれでいいのです。いや、そばにいると嫌な奴なんでしょうけど(笑)。

【ドラマシリーズ「リーガルハイ」】
なんかもう全てが大好き。古畑といい、シャーロックといい、こういう突き抜けてる変なキャラが好きなのかもしれないですね。古沢良太さんの脚本は大好きです。「デート」も「コンフィデンスマン」も「鈴木先生」も。自分には絶対書けないなーというのも作り手として憧れるところ。

◆ケトルVOL.57(2020年12月15日発売)

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ケトル VOL.57-太田出版

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。

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