クイック・ジャパン vol.89 のコンテンツ

89号紹介「塚本晋也」

2010.4.02 | 2014.10.08 updated

WS000015.JPG
世界に波及する“塚本ワールド”

改めて問うべきだろう。「君は塚本晋也を知っているか?」と。
この孤高の映画作家には数々の伝説が付きまとってきた。
タランティーノらハリウッドのトップ監督たちが熱いリスペクトを捧げていること。
北野武が『HANA-BI』でヴァネチア国際映画祭の金獅子賞を受賞した際、塚本は審査員を務めていたこと。
塚本DNAは様々に形を変えて世界中の表現に蔓延している。
そして、偉大なるオリジネイターである塚本が会心の新作『鉄男 THE BULLET MAN』を完成させた。
彼にとって初の英語作品であると同時に、開かれたエンターテインメント性を加味した本作は、
塚本ワールドの入門編とも呼ぶにふさわしい傑作だ。
今回塚本を撮影したのは、本作で主演を務めた、俳優にして写真家であるエリック・ボシック。
撮る⇔撮られる関係の反転が生む表現も、併せてお愉しみいただきたい。(文・森 直人)

Twitter:

Facebook:

Instagram:
フォローする