クイック・ジャパン vol.98 のコンテンツ
98号紹介「TKO」
2011.9.29
「角座」という特別な舞台
2011年5月14日、「松竹芸能 新宿角座」オープン。江戸の昔、上方のエンターテインメントの花形であった「道頓堀角座」がその幕を下ろしたのが1984年。松竹の芸人たちにとって、20年以上の悲願であった「角座」が、東京の地にその名を再び蘇らせた。そして栄えある柿落とし公演を任されたのが、5回目の上京にしてようやくブレイクを掴んだTKO。芸歴20年、40歳。笑いの神様がお膳立てをしたかのように最高の節目を迎えた二人。公演の模様を収めたDVD『TKOゴールデン劇場』を見て、胸が熱くなるのを感じた。演技力に裏打ちされた完成度の高いコントの向こう側に、彼らがどれだけこの舞台を待ち望んだかがありありと見てとれたから。笑って、泣いて、また笑って。いいなぁライブ! いいなぁお笑い! いいなぁTKO!! （文・西澤千央）
