いわゆる路上生活者の家(0円ハウス)をじっくり観察し、 「これぞ理想の住まいではないか?」という視点を提出して 議論を巻き起こした建築家・坂口恭平。 本書はこれまで彼が追求してきた 「人が住むためにはどれだけの空間が必要なのか」 という疑問をおさらいしつつ、 さらに根源的な問い―― 「人の暮らしに本当に必要なものとは何か」 「私たちの未来の生活はどうあるべきか」 を探る、現代人必読の一冊です。
仕事がなくなっても、お金がなくなっても、 太古の人間が海の幸や山の幸を享受して暮らしたように、 <都市の幸>を採集しながら人間らしい生活を送ることができる。 その確信を具体的な実践に沿って紹介。
あくまで、路上生活のススメではなく、 あなた自身の思考の解像度を上げ、 都市で生きるための新たな視点を獲得し、 創造的に生きるための方法について考えます。
『ゼロから始める都市型狩猟採集生活』 著者:坂口恭平 発売:2010年8月4日予定 価格:1,320円(本体1,200円+税) ISBN:9784778311759 太田出版
●著者プロフィール
坂口恭平(さかぐち・きょうへい)
1978年熊本生まれ。建築家/作家。 早稲田大学理工学部建築学科卒業後、2004年に日本の路上生活者の住居を収めた 写真集『0円ハウス』(リトルモア)を刊行。 2006年カナダ、バンクーバー美術館にて初の個展、 2007年にはケニアのナイロビで世界会議フォーラムに参加。 2008年、隅田川に住む路上生活の達人・鈴木さんの生活を記録した 『TOKYO 0円ハウス 0円生活』(大和書房刊)を刊行し、 翌2009年には自身も実際に多摩川生活を経験する。 他の著作に『隅田川のエジソン』(青山出版社)、『TOKYO一坪遺産』(春秋社)などがある。
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