丸尾末広による肖像画

ご依頼主様より

丸山さん(会社員 女性)
ご依頼の理由とイメージ
丸尾先生は自分の人生で初めて黒い線に心が動揺した漫画家です。先生の描く物語は勿論、人物のラインや服の皺、全てが思春期の私には芸術的で官能的でした。最初は読むだけで満足していたのですが人間とは欲深いものですね、いつしか先生に自分の為に1枚描いて頂きたいと思うようになっていました。私は大正時代の雰囲気がとても好きでやすらぎます。舞台が大正時代の小説は勿論、頭の中で風景や服などを大正時代に置き換えて想像したりします。着物が好きな事と、趣味で日本刀を使う稽古をしているので、服装を和服にして日本刀を入れて頂きたいです。
完成画へのご感想
一目見て胸が高鳴りました。紫の着物、木目、原画だからこそわかる鉛筆のラインまで全てが愛おしいです。それを尊敬する丸尾先生が自分の為に描いて下さったと考えるだけで体が震えます。丸尾先生、お忙しい中素敵な肖像画を有難うございます。この絵と共に時を重ねていきたいです。

制作を終えて

作家: 丸尾末広
なによりモデルさんに気に入っていただけて安心しています。こういったプライベートな絵は、不特定多数の人に好かれる必要はなく、ただモデルさんに「頼んでよかったぁ」と思ってもらえればそれでよいのです。

© 丸尾末広 画材:水彩絵具ほか 完成:2017年11月
*当ページ掲載のイラスト・写真・文章の無断転載を固く禁じます。