愛猫の喪失と病を経た荒木経惟 写真展『彼岸』を開催

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今日7月22日(金)より、東京・南青山のラットホールギャラリーにて、写真家・荒木経惟の展覧会『彼岸』が開催される。

同展は、昨年以降に撮影された荒木の新作を展示する展覧会。荒木が前立腺癌の治療を受けながら、昨夏の東京をタクシーの窓越しに撮影した作品400点、震災後に撮影された作品40点、花を怪獣のフィギュアとともに撮影した作品「楽園」など、計約450点が展示される。

荒木は3月11日以降、「現世そのものが彼岸。つまり、写真のすべてが彼岸なんだ」としきりに口にしており、震災後の作品は大地震以降の自らの写真のあり方を示すものに。また、同展で展示されている作品はすべて荒木が長年連れ添った愛猫・チロの死後に撮影されたものであり、そういった想いが『彼岸』というタイトルに込められている。

荒木経惟展『彼岸』は、ラットホールギャラリー(港区南青山5-5-3 B1)にて7月22日(金)~9月25日(日)まで開催。開廊時間は12:00~20:00、休館日は月曜。なお、同展の開催に合わせ、写真集『彼岸』がラットホールギャラリーより刊行される。

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【関連リンク】
RAT HOLE GALLERY
荒木経惟オフィシャルサイト

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。