超こだわりのクリーニング店 料金はシャツ1枚2000円から

カルチャー
スポンサーリンク

Yシャツやスーツ、コートなど、家では洗いにくいものをお願いするのがクリーニング屋さんだが、京都府宇治市には、服を洗うだけでなく新品同様に蘇らせるメンテナンスサービスを行う会社が存在する。「会社」を特集のテーマとして取り上げた雑誌『ケトル』が、「料金はシャツ1枚2000円」という衣料のケアメンテサービス会社『ハッピー』を訪れた。

 * * *
1979年に橋本英夫さんが『ハッピークリーニング』の名で開業し、02年にサービスの向上と、従来のクリーニングと一線を画すため、新業態「ケア・メンテ(R)」で再スタートしたこの『ハッピー』。橋本さんは、水洗いとドライクリーニングの弱点を補う「水油性アクアドライ(R)」という技術と、「無重力バランス洗浄(R)装置」を自社開発し、カシミアやシルク、皮や毛皮製品なども洗うことができるという。

決して安くはないハッピーの価格設定。シャツは2000円から、シミ抜きやリペアのオプションを追加すれば、その料金は6000円近くにも及ぶが、橋本さんは、

「基本的に水洗いなので当然、生地は縮みます。なので、お預かりした時に採寸して洗浄後に元のサイズまでプレスで戻すんです。ボタンも洗濯中に傷まないように一度外して、お戻しの際に付け直しています。通常のクリーニングにはない付加価値があるので、お高くはなりますね」

とその理由を説明する。

同社の工場では19名の現場従業員が働いているが、IT管理の徹底により、「シワ1本でも残っていたとして、誰がいつアイロンをかけたか証拠が残っている」とのこと。素材や色柄など、3000項目にわたって行われるチェックの結果が電子カルテに記入される同社のサービスに信頼を寄せ、年間100万円以上を利用する顧客もいるそうだ。

◆ケトル VOL.04(12月15日発売/太田出版)

【関連リンク】
ケトル VOL.04
クリーニングの駆け込み寺ハッピーケアメンテサービス

【関連記事】
世界一のビールを作る日本のビールメーカー 社員はわずか10人
派遣するのは60歳以上のみ!人材派遣会社『高齢社』に潜入
「地下鉄の線路を走る」「千人でサンバ」 無茶な注文を可能にするロケ会社

※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。