鈴木おさむ「本来『芸人』って、職業じゃなくて生き方なんだと思う」

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放送作家の鈴木おさむが売れないお笑いコンビを描いた『芸人交換日記~イエローハーツの物語』は、今年の夏、オードリー・若林と俳優の田中圭により舞台化され、新たなステージを迎えた。「芸人が芸人を演じる」という機会を若林に与えた鈴木は、「芸人としてのオードリー」をどう見ているのか? 2月12日発売の『クイック・ジャパン』vol.99で、鈴木はこう語る。

「根っこの部分で芸人っぽさを感じますね。もし芸人という『背骨』があるならば、いまは贅肉や筋肉をつけてる芸人さんがいっぱいいるじゃないですか。オードリーはそういう余計なものをそぎ落としても『芸人』だと思います」

オードリーを「水っぽさが匂うんですよ。水商売っぽさ、夜っぽさというかね」と評し、「その色気もオードリーの魅力」と語る鈴木。しかし、テレビ界を知り尽くした彼は、昨今のテレビについて、 

「いまのテレビの世界って、自分自身の芸を突き詰める人より、番組全体のことを考えて成立させてくれる人のほうが重宝される。芸は無くてもキャラクターだけで使っちゃったりとか」

という現実も指摘し、

「本来『芸人』って、職業じゃなくて生き方なんだと思うんです。出川(哲郎)さんなんて、まさに『芸人』という生き方を選んだ人でしょ。人生そのものなんですね。だから格好いい!」

と述べている。

◆『クイック・ジャパン』vol.99(12月12日発売/太田出版)

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『クイック・ジャパン』vol.99

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。