原発から24キロ 福島県浪江町のDASH村は存続の方向

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昨年の東日本大震災はテレビ界にも大きな影響を与えたが、なかでも企画自体が被災地となってしまったのが『ザ!鉄腕!DASH!!』のDASH村。福島第一原発からわずか24kmという福島県浪江町のDASH村で、あの時何が起きたのか? 同番組の放送作家・田中直人は、一連の経緯をこう説明する。

「放射能が縦に伸びたから、(24kmでも)計画的避難区域になってしまった。だから誰も入れないけれど、『報道的な立場で検証に行くんだったら入れる』と。それで、行くんだったらただのお見舞いじゃないことをしようという話になった」

自治体や事務所とも協議を重ねたスタッフ。TOKIOのメンバーは全員「行かせてくれ」と語り、その思いはスタッフも同じだったそうだ。田中はさらにこう語る。

「オンエアでそんなに出てないんだけど、一番熱いのは山口達也。向こうの人とプライベートで特に親しいからやらなきゃというのがあった。ただし専門的知識の勉強から始めないといけない。やっとDASH村に行って、ヒマワリがどれだけセシウムを吸収するか実験した、ありのままを放送しましょうと」

さて、今後DASH村はどうなるのだろうか?

「また入れるようになったら行きますよ。冬なんで、今は物理的に入れない。こまかいこと言うと、地域全体がどう除染しようかという計画に入ってるの。そこらへんの動き見てやらないとね。『うちらだけがやってどうするんだ』、になるんで」

なお、3月11日には、『DASH村3・11特別編』という2時間番組が、DASH村から生放送される予定だ。

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。