あんぱん発祥の店「木村屋」 実は○○パンの発祥の店でもあった

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2月15日発売の雑誌『ケトル』は、特集のテーマとして「パン屋」をピックアップ。日本全国の美味しいパン屋さんの紹介や、「正しいバターの塗り方」「パンとパン屋が出てくる映画・小説」など、パンにまつわるあらゆる情報を取り上げている。今回のテーマは、「日本一○○なパン屋を探せ!」。日本全国のおもしろパン屋さんを探してみた。

まず、「日本一高いところにあるパン屋さん」は、長野県にある『横手山頂ヒュッテ』。「雲上の宿」というキャッチフレーズを持つこの宿は標高2300mに位置し、絶景の宿としても知られている。同ヒュッテの高相則子さんによると、「標高が高いとパンが乾燥しやすかったり、寒いからパンが発酵しなかったり・・・」といった現象が起きてしまうそうだが、試行錯誤した結果、ようやく下界のパンと同じクオリティのパンを出せるようになったそうだ。

続いて、「日本に現存する一番古いパン屋さん」は、明治2年に東京芝日陰町(現在の新橋駅あたり)で開業した『木村屋總本店』。明治天皇にも献上された由緒正しき名品「あんぱん」の発祥の店として知られるこちらのお店だが、実はジャムパンもこちらが発祥のお店だ。

そして、「日本一お客さんの立つ場所が狭いパン屋さん」は、東京・北池袋にある『ベッカー・フジワラ』。住宅街の中にぽつりとたたずむこちらのお店は、調理場を含めてもわずか4.5坪しかなく、店主の藤原敏夫さんがカウンターに入ると、残りはお客さんが1人やっと入れるぐらいのスペースしかない。何でこんなに小さいのかというと、単純に「土地が高いから」と藤原店長。しかし、入れ替わりやってくるお客さんには常連が多く、お店が狭いからこそ会話も弾むようだ。

◆ケトル VOL.05(2月15日発売/太田出版)

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。

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