イオンが「グランド・ジェネレーション」向けに商品展開

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ショッピングモールを展開するイオンが3月28日、シニア世代を新しく「グランド・ジェネレーション」と位置付け、その世代をターゲットに商品展開を行うとして記者会見を開いた。

 「グランド・ジェネレーション」とは、脚本家・放送作家の小山薫堂氏が提唱する、シニアに代わる新しい世代の捉え方。グランドは最上級を意味し、この世代が人生の中でも最上であるという考え方に基づいている。

今回、イオンはこの考え方に賛同。今後増加が見込まれるグランド・ジェネレーションをターゲットに、商品・サービスを展開する。

会見でイオンリテール代表取締役社長の村井正平氏は、「シニアとくくられることに抵抗を覚える方もいる。そういったことを考慮して、弊社では一貫してシニアという言葉を使わず”グランド・ジェネレーション”という言葉を使うことにした」と説明。今回の展開理由については「今後は高齢化がアジア共通の課題になり、2030年にはグランド・ジェネレーションがファミリー層を上回ることが分かっているため」と語り、「調査の結果、年配の人の56%が週に4回以上買い物をしており、買い物の頻度が高いことが分かった」とも述べている。

商品・サービスの内容に関しては「年配の方の中でも、アクティブな方と、体に不都合を生じてきた方、2つの方向に展開する」と説明。例えば前者には、アンチエイジング商品として、40代以上に向けた韓国コスメを販売。後者に向けては、個食化が進んでいることに対応し、ひとつずつ解凍して食べられる和菓子の販売や、電話・FAXによる自宅への商品宅配サービスなどを行う。

最後に村井社長は「年配の方に向けてこれだけの展開を行うことは、恐らく当社でしかできないこと。挑戦ですね」と意気込みを語った。

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。