中央線沿線在住の満島ひかりが「中央線の楽しみ方」を指南

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中野、高円寺、吉祥寺、国立・・・etc.、個性的な街が立ち並ぶ中央線は、演劇人やバンドマン、アーティストなどが数多く住む、アート&カルチャーの香り漂う路線。09年公開の映画『愛のむきだし』で国内外の賞を総ナメにし、若手演技派女優として注目を集める女優・満島ひかりも、そんな中央線に魅せられた1人だ。「中央線」を特集のテーマとして取り上げた雑誌『ケトル』で、満島は中央線の魅力についてこう語っている。

「私、中央線がとても好きなんです。電車の窓から見える、特に日が暮れ始めたころの景色が美しくって。たまらないです。暮らしている人たちもマイペースで、こだわりも強く感じるし。古くて上品な場所や、新しくて刺激的なものがいっぱいある街ですよ」

満島が「中央線でのお気に入りの場所」として教えてくれた高円寺の名曲喫茶「ネルケン」は、3000枚にもおよぶコレクションの中から、女主人が丁寧に1枚ずつ選んだクラシックレコードが、いつでも穏やかに流れ続ける名店。彼女は、こちらのお店との出会いをこう振り返る。

「中央線沿いの一駅ごとにお気に入りの喫茶店を見つけるのが好きで。ここは、高円寺をぶらーっと歩いているときに、緑で覆われたただならぬ雰囲気の入り口と『名曲喫茶』って看板に惹かれて、なんとなく入ったお店。そしたら・・・見事に当たりでした」

連載中の小説のアイデアに詰まったときの息抜きとして、メモを片手にこの店を訪れるものの、結局は「ただコーヒーを飲んでまったり終わってしまうことのほうが多い」と語る彼女。最後に、満島流の「女の子的中央線の楽しみ方」を聞いてみた。

「気が向いたときに、中央線のどこかの駅に降り立って、目的を決めずにふらふら歩きます。歩いている途中に、『お、こんなところに不思議なおうちが・・・』『この古い病院はまだやっているのかな?』とか、いろいろとわくわくするものに出会えるんです。もう中央線沿いには数年暮らしていますけど、引越しするつもりはいまのところないです」

現在彼女は、NHK総合で主演ドラマ『開拓者たち』が放映中。8月には舞台『鎌塚氏、すくい上がる』が控えており、11月3日からは映画『北のカナリアたち』が全国で公開される。

◆ケトル VOL.06(2012年4月14日発売/太田出版)

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ケトル VOL.06

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※この記事は、「太田出版ケトルニュース」に当時掲載した内容を当サイトに移設したものです。